素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
「ちょっ……何なの、これっ!」
俺たちがテレビに映し出された瞬間、
顔を真っ赤にして叫んだ。
「見ての通り、ニノお面持って歌ったの」
モニターには事前に撮ったニノの写真。
『Tシャツにプリントするんでしょ?』って
予想してたけど大ハズレ。
まさかお面になって登場するなんて
想像してなかっただろう。
「お面、あり過ぎでしょ!気持ち悪すぎる」
最初は俺たちだけ持つ予定だったんだけど、
ジュニアのみんなや他のグループも
持って歌ってくれた。
「そう?ニノがたくさんいていいじゃん」
「数ってもんがあるでしょーが」
ぶつくさと文句は言ってるけど……
嬉しいんでしょ?
なんて言うと拗ねちゃうから言わないけどね。
「あっ!あのお面、
貰って来たの。見てみる?」
「はぁ?何で持って帰ってくるの!」
ニノの身体を包んでいた片手を離すと、
近くに置いていた鞄からお面を抜き取った。
「ほら、これ!」
ニノの顔の前にニノのお面を出した。
「それだけで見ると、
余計に気持ち悪いんですけど」
確かに……
目の部分がくり抜かれているからね。
「じゃあ、ニノ被ってよ」
「はい?」
「被ったら気持ち悪くないじゃん」
「バカの考える事は意味が……」
「うるさーい!」
上から頭に輪っかを通して
ニノのお面を被せる。
「ねぇ、見せて見せて」
抱きしめていた身体を
強引にこっちに向かせた。
「もう、抵抗するのがアホらしい」
くり抜かれた穴から見えるニノの目も
力なく下がる肩も全てが諦めモード。
ニノをからかえる事は滅多にないから面白い。
「ふふっ、ニーノ」
俺は再びギュッとニノを抱きしめた。
俺たちがテレビに映し出された瞬間、
顔を真っ赤にして叫んだ。
「見ての通り、ニノお面持って歌ったの」
モニターには事前に撮ったニノの写真。
『Tシャツにプリントするんでしょ?』って
予想してたけど大ハズレ。
まさかお面になって登場するなんて
想像してなかっただろう。
「お面、あり過ぎでしょ!気持ち悪すぎる」
最初は俺たちだけ持つ予定だったんだけど、
ジュニアのみんなや他のグループも
持って歌ってくれた。
「そう?ニノがたくさんいていいじゃん」
「数ってもんがあるでしょーが」
ぶつくさと文句は言ってるけど……
嬉しいんでしょ?
なんて言うと拗ねちゃうから言わないけどね。
「あっ!あのお面、
貰って来たの。見てみる?」
「はぁ?何で持って帰ってくるの!」
ニノの身体を包んでいた片手を離すと、
近くに置いていた鞄からお面を抜き取った。
「ほら、これ!」
ニノの顔の前にニノのお面を出した。
「それだけで見ると、
余計に気持ち悪いんですけど」
確かに……
目の部分がくり抜かれているからね。
「じゃあ、ニノ被ってよ」
「はい?」
「被ったら気持ち悪くないじゃん」
「バカの考える事は意味が……」
「うるさーい!」
上から頭に輪っかを通して
ニノのお面を被せる。
「ねぇ、見せて見せて」
抱きしめていた身体を
強引にこっちに向かせた。
「もう、抵抗するのがアホらしい」
くり抜かれた穴から見えるニノの目も
力なく下がる肩も全てが諦めモード。
ニノをからかえる事は滅多にないから面白い。
「ふふっ、ニーノ」
俺は再びギュッとニノを抱きしめた。