素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
「もしもし、どうしたの?」
「……やけに機嫌がいいですね。
もしかして酔ってます?」
お酒が入って気分がいいのもあるけど、
ニノからの電話に浮かれている部分もある。
最初はビックリしたけど、
今ではディスプレイに名前が
表示されると勝手に頬が緩む。
これだけ頻繁に電話するって事は、
きっと俺に何か言いたい事があるんだ。
それが何なのか
考えただけでワクワクしちゃう。
「もしもし?相葉さん?」
「あっ、ごめんごめん。どうしたの?」
今の顔を見られたら
『キモイ』って一喝されるだろうな。
「明日って……休み?」
遠慮がちに俺の予定を聞いてくる。
前回の電話もそうだけど……
俺の休みをずっと気にしてるな。
「うん、明日まで休み。
で、明後日の夕方が仕事始め」
「そっか。明日って何か予定入れてる?」
「んー、特には入れてない。
最後の休みだからゆっくりしようと思って」
年始くらいしかこんな連休は無いから、
ダラダラ過ごそうかなって考えている。
ニノに会いたい気持ちもあるけど……
大仕事を終えて疲れているだろうし、
ずっと2人で過ごしてきたから、
俺なりに気を遣って遠慮している。
「あのさ……明日、ご飯しない?」
……えっ?
「相葉さん、聞いてます?」
「あっ、うん……聞いてる」
ニノの電話には慣れたけど、
まさかのお誘いに開いた口が塞がらない。
「何か……予定でもありました?」
遠慮がちに……
そして少し残念そうに聞いてくる。
明日で長い休みも終わる。
予定が無いと聞けば、
この機会は逃せないって思ったに違いない。
実家に帰省してたり、
後輩との約束があったりしたから
きっとニノは言い出せなかった。
断られるのをわかっていて、
ニノが俺を誘う訳がない。
バカだな……
そんな嬉しい誘いなら、
遠慮せずに言ってくれれば
すぐに飛びつくのに。
「……やけに機嫌がいいですね。
もしかして酔ってます?」
お酒が入って気分がいいのもあるけど、
ニノからの電話に浮かれている部分もある。
最初はビックリしたけど、
今ではディスプレイに名前が
表示されると勝手に頬が緩む。
これだけ頻繁に電話するって事は、
きっと俺に何か言いたい事があるんだ。
それが何なのか
考えただけでワクワクしちゃう。
「もしもし?相葉さん?」
「あっ、ごめんごめん。どうしたの?」
今の顔を見られたら
『キモイ』って一喝されるだろうな。
「明日って……休み?」
遠慮がちに俺の予定を聞いてくる。
前回の電話もそうだけど……
俺の休みをずっと気にしてるな。
「うん、明日まで休み。
で、明後日の夕方が仕事始め」
「そっか。明日って何か予定入れてる?」
「んー、特には入れてない。
最後の休みだからゆっくりしようと思って」
年始くらいしかこんな連休は無いから、
ダラダラ過ごそうかなって考えている。
ニノに会いたい気持ちもあるけど……
大仕事を終えて疲れているだろうし、
ずっと2人で過ごしてきたから、
俺なりに気を遣って遠慮している。
「あのさ……明日、ご飯しない?」
……えっ?
「相葉さん、聞いてます?」
「あっ、うん……聞いてる」
ニノの電話には慣れたけど、
まさかのお誘いに開いた口が塞がらない。
「何か……予定でもありました?」
遠慮がちに……
そして少し残念そうに聞いてくる。
明日で長い休みも終わる。
予定が無いと聞けば、
この機会は逃せないって思ったに違いない。
実家に帰省してたり、
後輩との約束があったりしたから
きっとニノは言い出せなかった。
断られるのをわかっていて、
ニノが俺を誘う訳がない。
バカだな……
そんな嬉しい誘いなら、
遠慮せずに言ってくれれば
すぐに飛びつくのに。