素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
【デート当日】
「ぅ…ん」
ゆっくりと重たい瞼を持ち上げると、
カーテンの隙間から差し込む陽の光に
思わず顔をしかめる。
「痛ってぇ……」
それと同時に襲い来る頭痛。
完全に二日酔いだ。
鉛の様に重く感じる身体を起き上がらせ、
寝室を出ると冷蔵庫に向かった。
「くぅー、美味い」
冷えたミネラルウォーターが
身体に染み渡っていく。
そしてうーんと腕を上に伸ばして、
固まった身体を解す。
うっ、嘘だろ!
ふと目に入った時計は
とっくに朝という時間を過ぎていた。
俺は慌てて寝室に戻り、スマホを手に取った。
あれ?
着信が……ない。
あるのはLINEの受信を告げるアイコン。
タップしてメッセージを確認すると、
予想通り松崎と伊野尾からだった。
あれ?
昨日……約束したよな?
履歴を確認すると、
ニノからの着信はちゃんと残ってる。
「うわっ!」
着信の履歴が着信中に切り替わる。
「……もしもし」
『もしもし、おはよう。相葉さん』
恐る恐る声を出したけど、
返ってきた受話口のニノは声はいたって普通。
その上、今起きた事も見事に言い当てた。
「ごめん、さっき起きたばっかりなんだ」
そうなれば素直に謝るしかない。
せっかくニノが誘ってくれたのに……
何やってんだよ、俺。
『ふふっ、そうだと思った』
でもニノは怒るわけでもなく……
寧ろ、予想が当たった事が嬉しそう。
「何でわかったの?」
『うーん、なんとなく』
曖昧な答えなんだけど、
その口調は自信満々で……
友達として、メンバーとして、
そして恋人のとして
長く付き合ってきたからこそ
誰よりも俺の事をわかってる。
さすがニノ……だよな。
『お風呂もまだでしょ?』
「うん」
もう当てられるのが
当たり前みたいになってる。
さっきまで気分が沈んでたはずなのに……
今の俺、頬が緩みっぱなしだわ。
「ぅ…ん」
ゆっくりと重たい瞼を持ち上げると、
カーテンの隙間から差し込む陽の光に
思わず顔をしかめる。
「痛ってぇ……」
それと同時に襲い来る頭痛。
完全に二日酔いだ。
鉛の様に重く感じる身体を起き上がらせ、
寝室を出ると冷蔵庫に向かった。
「くぅー、美味い」
冷えたミネラルウォーターが
身体に染み渡っていく。
そしてうーんと腕を上に伸ばして、
固まった身体を解す。
うっ、嘘だろ!
ふと目に入った時計は
とっくに朝という時間を過ぎていた。
俺は慌てて寝室に戻り、スマホを手に取った。
あれ?
着信が……ない。
あるのはLINEの受信を告げるアイコン。
タップしてメッセージを確認すると、
予想通り松崎と伊野尾からだった。
あれ?
昨日……約束したよな?
履歴を確認すると、
ニノからの着信はちゃんと残ってる。
「うわっ!」
着信の履歴が着信中に切り替わる。
「……もしもし」
『もしもし、おはよう。相葉さん』
恐る恐る声を出したけど、
返ってきた受話口のニノは声はいたって普通。
その上、今起きた事も見事に言い当てた。
「ごめん、さっき起きたばっかりなんだ」
そうなれば素直に謝るしかない。
せっかくニノが誘ってくれたのに……
何やってんだよ、俺。
『ふふっ、そうだと思った』
でもニノは怒るわけでもなく……
寧ろ、予想が当たった事が嬉しそう。
「何でわかったの?」
『うーん、なんとなく』
曖昧な答えなんだけど、
その口調は自信満々で……
友達として、メンバーとして、
そして恋人のとして
長く付き合ってきたからこそ
誰よりも俺の事をわかってる。
さすがニノ……だよな。
『お風呂もまだでしょ?』
「うん」
もう当てられるのが
当たり前みたいになってる。
さっきまで気分が沈んでたはずなのに……
今の俺、頬が緩みっぱなしだわ。