素晴らしき世界
第6章 不思議な同居人
そして、俺たちの奇妙な
同居生活が始まった。
衣類関係はほぼサイズが一緒なので
共有しながら使うことにした。
次の日に必要な物を買いに出かけた。
部屋では俺の服を着ていたが
外に出かけるときに、
最初に出会った時の服に
着替えてもらった。
そのまま出たら、
服だけ歩いて見えるのではと思ったから。
外での会話はスマホで俺が文字に表し、
横で二宮さんが答える。
たまに普通に会話をしてしまったので
周りの人に不審がられた。
それを見て
二宮さんがクスクス笑っていた。
笑っている顔、可愛いな……
思わず二宮さんの顔を
じっと見てしまった。
ニ「何かついてます?」
不思議そうに二宮さんが聞く。
俺は何考えてるんだ……
彼女がいたときでも
こんな至近距離で過ごしたことがない。
でも、嫌な気はしなかった。
きっと幽霊だからかな……
「いや、何でもない」
ニ「また、しゃべってますよ」
「あっ、ごめ……」
二宮さんに口を手で塞がれた。
ニ「ダメですよ」
二宮さんの笑顔に
ドキッとしてしまった。
そして生活をしていくうちに
色々なことが分かってきた。
お腹は空かない。
試しにお菓子を食べててみたら
味がしなかったらしい。
だからトイレにも行かない。
でも、歯磨きや風呂には入った。
やっぱり幽霊であっても
生活習慣は生きているときと同じ。
『タダで住むわけにいかないから
家の事は任せてください』
と言いてくれたので素直に甘えた。
家事関係は苦手だったから。
二宮さんは器用にこなしてくれた。
何だか彼女みたいだな……
食事は、二宮さんが食べないので
コンビニで弁当を買った。
それを見ていた二宮さんが
ニ「ご飯、良かったら作りましょうか?」
「えっ?出来るの?」
ニ「出来そうな気がします」
「どこから来るの?その自信」
ニ「幽霊だからですかね?」
笑っているけど目は寂しげで……
抱きしめたいって思った。
「じゃあ、お願いします」
ニ「そうと決まったら
早速、買い物に行きましょう!」
「えっ?今から?」
ニ「当たり前です。着替えてきますね」
これからも二宮さんを
抱きしめることは出来ないだろう。
だだ、今だけは楽しい思い出を
作りたいって思う。
二宮さんが消えてしまうまでは……
同居生活が始まった。
衣類関係はほぼサイズが一緒なので
共有しながら使うことにした。
次の日に必要な物を買いに出かけた。
部屋では俺の服を着ていたが
外に出かけるときに、
最初に出会った時の服に
着替えてもらった。
そのまま出たら、
服だけ歩いて見えるのではと思ったから。
外での会話はスマホで俺が文字に表し、
横で二宮さんが答える。
たまに普通に会話をしてしまったので
周りの人に不審がられた。
それを見て
二宮さんがクスクス笑っていた。
笑っている顔、可愛いな……
思わず二宮さんの顔を
じっと見てしまった。
ニ「何かついてます?」
不思議そうに二宮さんが聞く。
俺は何考えてるんだ……
彼女がいたときでも
こんな至近距離で過ごしたことがない。
でも、嫌な気はしなかった。
きっと幽霊だからかな……
「いや、何でもない」
ニ「また、しゃべってますよ」
「あっ、ごめ……」
二宮さんに口を手で塞がれた。
ニ「ダメですよ」
二宮さんの笑顔に
ドキッとしてしまった。
そして生活をしていくうちに
色々なことが分かってきた。
お腹は空かない。
試しにお菓子を食べててみたら
味がしなかったらしい。
だからトイレにも行かない。
でも、歯磨きや風呂には入った。
やっぱり幽霊であっても
生活習慣は生きているときと同じ。
『タダで住むわけにいかないから
家の事は任せてください』
と言いてくれたので素直に甘えた。
家事関係は苦手だったから。
二宮さんは器用にこなしてくれた。
何だか彼女みたいだな……
食事は、二宮さんが食べないので
コンビニで弁当を買った。
それを見ていた二宮さんが
ニ「ご飯、良かったら作りましょうか?」
「えっ?出来るの?」
ニ「出来そうな気がします」
「どこから来るの?その自信」
ニ「幽霊だからですかね?」
笑っているけど目は寂しげで……
抱きしめたいって思った。
「じゃあ、お願いします」
ニ「そうと決まったら
早速、買い物に行きましょう!」
「えっ?今から?」
ニ「当たり前です。着替えてきますね」
これからも二宮さんを
抱きしめることは出来ないだろう。
だだ、今だけは楽しい思い出を
作りたいって思う。
二宮さんが消えてしまうまでは……