素晴らしき世界
第6章 不思議な同居人
【大野side】
買い物から帰ってくると、
『調べ物をする』と言って寝室に入った。
傍にいたいという気持ちをグッと堪えた。
こんなことに時間を割かれるのは
勿体無いが仕方がない。
スマホを長時間凝視したので
少し目が疲れた。
休憩がてら
ドアを開けてリビングを覗き込んだ。
二宮さんがせっせと料理をしている。
その姿を見ているだけで
疲れが飛んでいく気がした。
そしてまた、一瞬
二宮さんの姿が消えた……
休憩している場合じゃない……
俺はドアを閉め、
再びスマホに目をやった。
調べ物を終えるころには
窓から夕日の光が差し込んでいた。
やけに部屋が静かだ……
俺は急いで寝室を出た。
二宮さんは
テーブルにうつ伏せになって寝ていた。
ホッと胸を撫で下ろした。
足音を立てないように近づき
二宮さんの顔を覗き込む。
白くモチモチとした肌
指で頬を突いたら
『フフッ』って笑った。
ぷっくりとした唇
俺は吸い寄せられるように
唇を重ねた。
名残惜しいが唇を離し、
二宮さんの寝顔を見つめていたら
『ごほっ……』と咳をした。
俺は二宮さんをの肩を揺らした。
『ぅん?』と可愛い声を出して
目を擦りながら俺を見上げる。
「こんなところで寝たら風邪ひくよ」
二「すみません」
「謝らないで。
眠たかったら、寝室で寝ていいよ」
ニ「いいえ、大丈夫です」
「まだ、夕飯まで
時間あるから寝てな」
俺は二宮さんの腕を掴んで
寝室まで引っ張った。
二「大丈夫ですよ!」
抵抗する二宮さんを
お姫様抱っこしてベッドの端に寝かせて
その隣に俺も寝転んだ。
二「えっ?」
「俺も、少し寝る」
二「だったら尚更、俺が寝るのは……」
起き上がろうとした二宮さんを
ギュッと抱きしめてベッドに倒した。
二「大野さん……?」
抱きしめた腕の中から俺を見上げる二宮さん。
「一緒に寝よう……」
俺の言葉に何も言わず二宮さんは
ゆっくりと目を閉じた。
暫くすると規則正しい寝息が聞こえた。
二宮さんの寝顔を見てたら
俺も眠くなってきた。
目を閉じながら俺は祈る。
神様、お願いします……
俺が起きるまで
二宮さんを連れていかないで……
そして目を覚まし、
二宮さんがまだ傍にいたら……
俺は二宮さんを抱く……
買い物から帰ってくると、
『調べ物をする』と言って寝室に入った。
傍にいたいという気持ちをグッと堪えた。
こんなことに時間を割かれるのは
勿体無いが仕方がない。
スマホを長時間凝視したので
少し目が疲れた。
休憩がてら
ドアを開けてリビングを覗き込んだ。
二宮さんがせっせと料理をしている。
その姿を見ているだけで
疲れが飛んでいく気がした。
そしてまた、一瞬
二宮さんの姿が消えた……
休憩している場合じゃない……
俺はドアを閉め、
再びスマホに目をやった。
調べ物を終えるころには
窓から夕日の光が差し込んでいた。
やけに部屋が静かだ……
俺は急いで寝室を出た。
二宮さんは
テーブルにうつ伏せになって寝ていた。
ホッと胸を撫で下ろした。
足音を立てないように近づき
二宮さんの顔を覗き込む。
白くモチモチとした肌
指で頬を突いたら
『フフッ』って笑った。
ぷっくりとした唇
俺は吸い寄せられるように
唇を重ねた。
名残惜しいが唇を離し、
二宮さんの寝顔を見つめていたら
『ごほっ……』と咳をした。
俺は二宮さんをの肩を揺らした。
『ぅん?』と可愛い声を出して
目を擦りながら俺を見上げる。
「こんなところで寝たら風邪ひくよ」
二「すみません」
「謝らないで。
眠たかったら、寝室で寝ていいよ」
ニ「いいえ、大丈夫です」
「まだ、夕飯まで
時間あるから寝てな」
俺は二宮さんの腕を掴んで
寝室まで引っ張った。
二「大丈夫ですよ!」
抵抗する二宮さんを
お姫様抱っこしてベッドの端に寝かせて
その隣に俺も寝転んだ。
二「えっ?」
「俺も、少し寝る」
二「だったら尚更、俺が寝るのは……」
起き上がろうとした二宮さんを
ギュッと抱きしめてベッドに倒した。
二「大野さん……?」
抱きしめた腕の中から俺を見上げる二宮さん。
「一緒に寝よう……」
俺の言葉に何も言わず二宮さんは
ゆっくりと目を閉じた。
暫くすると規則正しい寝息が聞こえた。
二宮さんの寝顔を見てたら
俺も眠くなってきた。
目を閉じながら俺は祈る。
神様、お願いします……
俺が起きるまで
二宮さんを連れていかないで……
そして目を覚まし、
二宮さんがまだ傍にいたら……
俺は二宮さんを抱く……