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素晴らしき世界

第6章 不思議な同居人

流れ出る涙にキスをした後、
二宮さんの口を塞いだ。

涙はしょっぱかったけど
二宮さんの口内は
温かくて舌が蕩けそうになる。

舌が絡まる度に、
二宮さんの中が俺のモノを締め付ける。

「もう、二宮さん……」

二「何で…すか…?」

「締め付けすぎ」

二「や…っ、もうっ!」

二宮さんは顔をプイッと逸らした。

「二宮さん、こっち向いて?」

ちらっと目線だけこちらに向けた。

「ちゃんと、俺を見て」

ゆっくりと顔を正面に向けた。

「二宮さん、俺のこと好き?」

二「……はい」

「じゃあ、智って呼んで?」

二「えっ?」

俺は二宮さんの下の名前を知らない。

呼ぶことができない代わりに
俺のことを『智』と呼んで欲しい。

身体だけじゃ足りない……

言葉でも、恋人になりたい……

二「智……」

「ん?なに?」

二「好きです……」

真っ直ぐ俺の目を見ている二宮さん。

今まで見た中で、一番綺麗な瞳にキスをした。

「動くよ?」

少し怯えた目をしたけど、頷いた。

ゆっくりと腰を動かす。

二「…あっ、…んっ…んぁっ、ああっ」

二宮さんから漏れる甘い声に、
自然に腰の動きが早くなる。

「ごめん…っ、優しく…っでき…ないっ!」

二「いやっ!…さっ、…さとし…っ、ああっ」

シーツをギュッと掴みながら
首を横にブンブン振る。

二宮さんの背中に手を回し、抱き上げる。

二「ああっ…!」

背中を反らせる二宮さんを
ギュッと抱きしめる。

「離れちゃダメ。
辛かったら、俺にしがみついて」

俺の首に手を回した。

二宮さんの体温が俺を包む。

「じゃあ、いくよ……」

二宮さんのお尻の下に
手を滑り込ませて、上下に揺さぶる。

二「ああ…っ、ダメ…っ、…ふっ、深い…っ!」

俺を抱きしめる腕に力が入る。

「二宮……さん」

二「んぁっ、はい…っ」

二宮さんを見上げると、
瞑っていた目を少し開けた。

「キス……して?」

見上げる俺の頬を
両手で包んでキスをしてくれた。

「もう俺っ、ヤバい……」

二「さと…しっ、いっ…一緒…っ、ああっ!」

言葉を聞く前にお腹に当たる二宮さんをモノを
掴んでゆるゆると上下に動かした。

二「あっ、もう…っ、ダメ…っ!」

手と腹に熱が放たれると共に
中がギュッと締め付けられ、
俺も熱を中に吐き出した。

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