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抱きしめる腕を解くと、和也をじっと見つめた。

「和也は俺のもの」

和也の頬を手で包む。

「俺を見つめる目も……俺と重ねる唇も」

ゆっくりと指で輪郭をなぞり、チュッと唇にキスを落とす。

「ここも……ここも」

『んっ……あっ』

首筋から鎖骨に唇と舌を這わせると、漏れ聞こえる和也の吐息。


その声も、俺のもの。


「ここも……ね」

俺を誘うように主張する飾りを輪郭をなぞる様に舌を這わし、強く吸い上げた。

『あぁ…っ』

俺を求めるように身体を反らせる。

そして唇と舌を這わせたまま、徐々に下へと移動していく。

「和也のすべで、俺のもの」

そう言って、上を向き雫を垂らしている和也のモノを口に含んだ。


『ああっ、待っ…て』


口に広がるこの味も、俺のもの。


舐め残しがない様に丁寧に舌を這わして吸い上げる。

『んあっ、ダメ…っ』

和也の放った熱が俺の口内に広がる。


俺はいつも通り、喉を鳴らし飲み込んだ。


『もう……恥ずかしいです』

力の入っていない手で顔を覆って、いつもの様に恥ずかしがる。


いつまでたっても初々しくて可愛い。


そんな姿も、俺のもの。


そして力なく投げ出された膝裏を抱え、腰を少しだけ浮かした。

『えっ…なにっ？』

いきなりの出来事に、和也は上半身を少しだけ起き上がらせ俺を見る。

「ここも、俺のもの」

『あんっ…ダメっ』

俺は脚の付け根に唇と舌を這わして、徐々に上へと向かった。

再び訪れた快感に和也の身体は、ベッドに押し戻される。

そして目の前には、刺激を求めヒクつく蕾。

俺はそこに舌を這わせた。

『いやっ、まっ…ダメっ』

逃げようとするが、力の入らない和也の手はただシーツを滑るだけ。


たっぷりと周りに唾液を纏わせ、少しずつ和也の中を舌で解かしていく。


自分でも驚いている。

だって、こんな事をしたのは始めて。



でも今は……ただ和也のすべてを愛したい。



『あっ…んっ、さと…し』

和也の甘い吐息と、クチュクチュと響く水音が大きくなる。

そしてそれは受け入れる準備が出来た合図。


「和也……俺のものになって？」

身体を上に移動させ、和也を見つめる。

『はい』

和也はにっこり笑って受諾の返事をした。