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素晴らしき世界

第39章 愛と浮気のチョコレートケーキ

『んっ…ぁぁっ』

喘ぎと言うよりも、少し苦しそうな和也の声。

「…くっ」

俺もいつもより強い締め付けに思わず声が出た。


今日は避妊具もつけなければ、ローションも纏っていない。

俺のモノを滑らせる要素は、さっき和也の中を解かした唾液と先走りだけ。


必然と和也の顔が苦痛で歪む。


ごめん……

でも、少しだけ我慢して。


手を伸ばし、和也の髪を撫でると薄っすらと笑みを浮かべてくれた。


今日はどうしても使いたくなかった。


ものに頼らず……

自分たちだけでひとつになりたかった。


少し進んでは引いて、和也の中をゆっくりと進んでいく。


和也の苦痛を少しでも減らしたくて、萎えてしまった和也のモノを扱く。

『んぁぁ…っ』

前の気持ちよさで、和也の中の締め付けが少しだけ緩む。

「和、いくよ?」

快感に溺れつつある和也が俺の問いかけに頷いた。

和也の中の締め付けで、搾り取られた先走りを使って最奥に入った。

『あぁぁ…っ!』

「ごめん……辛かったね」

覆いかぶさって顔を覗き見ると、閉じていた和也の瞼がゆっくりと開いた。

『大丈夫…ですから…そんな顔、しないで下さい』

和也の小さな可愛い手が俺の頬を包む。

『俺は智のものだって実感できて……嬉しいんです』

「ホント?」

『はい』

返事と共に目尻から一筋の涙が零れる。

『ひとつ……聞いてもいいですか?』

「なに?」

『智は……俺のもの?』

涙で潤んだ瞳が俺を見つめる。

「もちろん」

『ふふっ……即答ですか?』

「今もこれからも、ずーっと和也のものだからね?今から、それを証明してあげる」

『ちょっ…ああっ、いきなり…っ』

俺は一気に和也のいい所を目掛け、腰を動かした。


和也の締め付けに限界だったんだもん。

和也のせいだからね?


「やばっ…もう、無理かも…っ」

弱音を吐くほど、限界はすぐ訪れた。

密着する俺たちの間にある和也のモノに手を忍ばせ扱く。

『ああっ、一緒…に…っ』

「わかった……イこ?」

和也が首を何回も縦に振る。

『あっ、あっ、もう…んあぁっ!』

甲高い和也の声と、今日1番の締め付けに俺も中に熱を吐き出した。

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