素晴らしき世界
第9章 家族ゲーム Ⅱ
【翔side】
智の後処理を済ませて、服を着る。
ベッドサイドに腰掛け、
スヤスヤ眠る智の髪を撫でようとしたが、
その手を引っ込めた。
普段だけでなく、
身体を重ねている時でさえも
俺たちに甘い時間など存在しない。
時間の無駄でしかない。
この世で一番大切なもの……
それは『金』だ。
金で愛など簡単に壊れる。
家族愛でさえも……
『金』で散々な目に合ってきた。
愛も家族も人も裏切る『金』
俺はその『金』を手に入れたい。
『金』さえあれば
俺たちは幸せになれる。
智は俺にとって、
『金』を手に入れるためのアイテム。
出会った瞬間、
智が俺に惚れていることはわかった。
だったら利用しない手はない。
アイテムは多いに越したことはない。
恋人になり、俺の手元に置いた。
性欲の処理にも利用した。
男とするなんて考えられなかったが
女とするよりも何倍も気持ちいい。
日々を智と過ごしていると
その信念が揺らぎそうになる。
こんな俺の傍にいてくれる……
こんな俺を好きでいてくれる……
こんな俺を求めてくれる……
そして確認せずにはいられない。
本当にずっと傍にいてくれるのか?
本当に俺の事が好きなのか?
本当に俺を求めてくれているのか?
でも、智は俺にとって眩しすぎた。
出会ったときから何にも変わらない。
純粋で、澄んだ瞳で俺を見つめる。
『お前は、汚れた人間だ』って
言われているみたいで。
俺は、決意した。
智の事を汚してやる……
そして『金』を手に入れ、智を裏切り
綺麗な心をズタズタに切り刻んでやる……
でも最近、智の心が揺れ動いている。
きっと、潤ってヤツだ……
何で、そんなヤツの事を考える?
潤ってヤツが好きなのか?
智は俺を、裏切るのか?
俺以外の誰かの事を
考えるなんて許さない……
どす黒い感情に支配されていく。
それを振り払うかのように
俺は、智を感情の赴くままに抱く。
智の俺を求める淫靡な姿。
優越感に浸る瞬間。
これは俺だけが見れる本当の智。
智を絶対に手放さない……
俺からは逃れられない……
目の前で輝きを失うお前の姿を
見届けてやる。
智の後処理を済ませて、服を着る。
ベッドサイドに腰掛け、
スヤスヤ眠る智の髪を撫でようとしたが、
その手を引っ込めた。
普段だけでなく、
身体を重ねている時でさえも
俺たちに甘い時間など存在しない。
時間の無駄でしかない。
この世で一番大切なもの……
それは『金』だ。
金で愛など簡単に壊れる。
家族愛でさえも……
『金』で散々な目に合ってきた。
愛も家族も人も裏切る『金』
俺はその『金』を手に入れたい。
『金』さえあれば
俺たちは幸せになれる。
智は俺にとって、
『金』を手に入れるためのアイテム。
出会った瞬間、
智が俺に惚れていることはわかった。
だったら利用しない手はない。
アイテムは多いに越したことはない。
恋人になり、俺の手元に置いた。
性欲の処理にも利用した。
男とするなんて考えられなかったが
女とするよりも何倍も気持ちいい。
日々を智と過ごしていると
その信念が揺らぎそうになる。
こんな俺の傍にいてくれる……
こんな俺を好きでいてくれる……
こんな俺を求めてくれる……
そして確認せずにはいられない。
本当にずっと傍にいてくれるのか?
本当に俺の事が好きなのか?
本当に俺を求めてくれているのか?
でも、智は俺にとって眩しすぎた。
出会ったときから何にも変わらない。
純粋で、澄んだ瞳で俺を見つめる。
『お前は、汚れた人間だ』って
言われているみたいで。
俺は、決意した。
智の事を汚してやる……
そして『金』を手に入れ、智を裏切り
綺麗な心をズタズタに切り刻んでやる……
でも最近、智の心が揺れ動いている。
きっと、潤ってヤツだ……
何で、そんなヤツの事を考える?
潤ってヤツが好きなのか?
智は俺を、裏切るのか?
俺以外の誰かの事を
考えるなんて許さない……
どす黒い感情に支配されていく。
それを振り払うかのように
俺は、智を感情の赴くままに抱く。
智の俺を求める淫靡な姿。
優越感に浸る瞬間。
これは俺だけが見れる本当の智。
智を絶対に手放さない……
俺からは逃れられない……
目の前で輝きを失うお前の姿を
見届けてやる。