素晴らしき世界
第13章 壁越しの想い
【ニノside】
相「もう、今日も愚痴に
付き合わされるの?」
トボトボと駐車場を歩く。
「ほら、早く乗って下さい」
吐き出さないと、苦しくなる。
こんなこと相談できるのは
相葉さんしかいないんだもん……
相「今日はお酒飲むからね!」
「だから、私が車で来たんでしょ?」
いつも酔い潰れて迷惑をかけているので、
今日は俺が運転して
相葉さんに飲んでもらおうって決めていた。
相「よっしゃー、飲むぞ!」
助手席でなぜか気合いを入れている。
「で、店どうします?」
相「俺、決めていい?」
「任せますよ、あなたが飲むんだし」
相「じゃあ、しゅっぱーつ!」
俺はアクセルを踏み、駐車場を出た。
相葉さんのナビで着いたのは
小洒落た居酒屋。
「こんなところ知ってるんですね」
相「まぁね」
嬉しそうに笑う相葉さん。
「誰と来てるんですか?」
相「じゅ……友達とね」
「ふーん」
彼女と来てるんだな……
ホント相葉さんって嘘つけないよね。
でも、ますます申し訳なくなった。
彼女との時間、俺が奪ってるんだから。
早く、何とかしなきゃ……
でも、できないよ……
個室に到着したがやけに広い。
相葉さんがスタッフの人と何が話している。
「ねぇ、ここ広すぎない?」
相「大丈夫、仕切り壁するから」
収納されていた仕切り壁を出した。
相「適当に注文するね」
スタッフを呼んで、
メニューを見ながら注文をした。
暫くすると飲み物と突き出しが
運ばれてきた。
「「かんぱーい」」
俺は烏龍茶で喉を潤す。
相「ぷはーっっ」
「美味しそうに飲みますね」
相「仕事終わりのビール、最高!」
その後、食事も運ばれてきて
他愛もない話をしながら、箸を進めた。
俺は話を切り出すことができなかった。
相「で、どうなのよ?」
相葉さんは
残っていたビールを飲み干した。
「どうって……」
相「珍しく、歯切れが悪いね」
話そうと思うだけで、
溢れてしまいそうになる……
素面だからいつも話ながら
流す涙をお酒のせいにできない……
相「素直になったら?」
「えっ?」
いつになく真剣な顔な相葉さん。
相「いつまでも、俺に想いを伝えても
相手には届かないよ?」
「伝えるって……」
すると、仕切り壁をノックする音が聞こえた。
相「もう、今日も愚痴に
付き合わされるの?」
トボトボと駐車場を歩く。
「ほら、早く乗って下さい」
吐き出さないと、苦しくなる。
こんなこと相談できるのは
相葉さんしかいないんだもん……
相「今日はお酒飲むからね!」
「だから、私が車で来たんでしょ?」
いつも酔い潰れて迷惑をかけているので、
今日は俺が運転して
相葉さんに飲んでもらおうって決めていた。
相「よっしゃー、飲むぞ!」
助手席でなぜか気合いを入れている。
「で、店どうします?」
相「俺、決めていい?」
「任せますよ、あなたが飲むんだし」
相「じゃあ、しゅっぱーつ!」
俺はアクセルを踏み、駐車場を出た。
相葉さんのナビで着いたのは
小洒落た居酒屋。
「こんなところ知ってるんですね」
相「まぁね」
嬉しそうに笑う相葉さん。
「誰と来てるんですか?」
相「じゅ……友達とね」
「ふーん」
彼女と来てるんだな……
ホント相葉さんって嘘つけないよね。
でも、ますます申し訳なくなった。
彼女との時間、俺が奪ってるんだから。
早く、何とかしなきゃ……
でも、できないよ……
個室に到着したがやけに広い。
相葉さんがスタッフの人と何が話している。
「ねぇ、ここ広すぎない?」
相「大丈夫、仕切り壁するから」
収納されていた仕切り壁を出した。
相「適当に注文するね」
スタッフを呼んで、
メニューを見ながら注文をした。
暫くすると飲み物と突き出しが
運ばれてきた。
「「かんぱーい」」
俺は烏龍茶で喉を潤す。
相「ぷはーっっ」
「美味しそうに飲みますね」
相「仕事終わりのビール、最高!」
その後、食事も運ばれてきて
他愛もない話をしながら、箸を進めた。
俺は話を切り出すことができなかった。
相「で、どうなのよ?」
相葉さんは
残っていたビールを飲み干した。
「どうって……」
相「珍しく、歯切れが悪いね」
話そうと思うだけで、
溢れてしまいそうになる……
素面だからいつも話ながら
流す涙をお酒のせいにできない……
相「素直になったら?」
「えっ?」
いつになく真剣な顔な相葉さん。
相「いつまでも、俺に想いを伝えても
相手には届かないよ?」
「伝えるって……」
すると、仕切り壁をノックする音が聞こえた。