素晴らしき世界
第13章 壁越しの想い
【翔side】
注文していた飲み物と
突き出しが運ばれてきた。
「「かんぱーい」」
松潤が烏龍茶を飲むのを見つめる。
松「飲まないの?」
「いいの?俺だけ飲んで……」
松「気にしないで。
飲まないと、相談乗らないよ?」
ニヒルに笑う松潤は無駄にカッコいい。
「悪いな」
俺はグラスを傾け、ビールを流し込む。
そして、次々に注文した料理が届く。
どれも美味しくて、
自然とお酒の飲むペースも早くなる。
「ホント、全部うまい」
松「さっきからそればっかりだよ」
笑いながらお茶漬けを啜る。
俺だってわかってる……
次の言葉を口に出せないでいた。
松潤は何も言わないし、何も聞かない。
俺の言葉を待っていた。
「ニノってさぁ、
相葉くんと付き合ってるのかなぁ?」
俺の言葉に、松潤はお茶漬けを吹き出した。
松「ゴホッ……んなわけないだろ!」
おしぼりで口を拭きながら全力で否定する。
「そんなに怒らなくても……
結構、マジで聞いてるだから」
松「尚更、怒るっつーの!」
「えっ?何で?」
松「それは……って、俺のことはいいから!
何で、気になるの?」
「それは……ねぇ?」
言葉を濁す俺に急に松潤は真剣な顔になり
松「誤魔化さない!」
松潤に怒られる日が来るとは思わなかった。
仕事ならまだしもプライベートで……
「好きなんだと思う……」
酔いが少し回っているのか、
すんなりと言葉が出た。
松「思う?」
ニヤニヤしながら聞いてくるから
「好きだよ!ニノのこと」
松「素直でよろしい」
ウンウンと頷いた。
「男同士だし、ましてやメンバーに
恋してるって……」
残ってたビールをグイッと飲み干した。
松「そんなの関係なくない?」
「えっ?」
松「男同士だから、
メンバーだからって諦めるの?」
「それは……」
松「そんな半端な気持ちなのに、
相葉くんと付き合ってるのかとか
気にしてさ……」
それは違う……
「半端な気持ちなんかじゃねーよ!」
俺の言葉を聞いて、ニヤリと笑った。
「お前、嵌めたな」
松「さぁ、どうでしょう?
でも、本音でしょ?今の言葉」
「当たり前だ」
松「じゃあ、迷ってないで、
本人に気持ちを伝えてみたら?」
「えっ?」
すると松潤は、
仕切り壁をコンコンっとノックした。
注文していた飲み物と
突き出しが運ばれてきた。
「「かんぱーい」」
松潤が烏龍茶を飲むのを見つめる。
松「飲まないの?」
「いいの?俺だけ飲んで……」
松「気にしないで。
飲まないと、相談乗らないよ?」
ニヒルに笑う松潤は無駄にカッコいい。
「悪いな」
俺はグラスを傾け、ビールを流し込む。
そして、次々に注文した料理が届く。
どれも美味しくて、
自然とお酒の飲むペースも早くなる。
「ホント、全部うまい」
松「さっきからそればっかりだよ」
笑いながらお茶漬けを啜る。
俺だってわかってる……
次の言葉を口に出せないでいた。
松潤は何も言わないし、何も聞かない。
俺の言葉を待っていた。
「ニノってさぁ、
相葉くんと付き合ってるのかなぁ?」
俺の言葉に、松潤はお茶漬けを吹き出した。
松「ゴホッ……んなわけないだろ!」
おしぼりで口を拭きながら全力で否定する。
「そんなに怒らなくても……
結構、マジで聞いてるだから」
松「尚更、怒るっつーの!」
「えっ?何で?」
松「それは……って、俺のことはいいから!
何で、気になるの?」
「それは……ねぇ?」
言葉を濁す俺に急に松潤は真剣な顔になり
松「誤魔化さない!」
松潤に怒られる日が来るとは思わなかった。
仕事ならまだしもプライベートで……
「好きなんだと思う……」
酔いが少し回っているのか、
すんなりと言葉が出た。
松「思う?」
ニヤニヤしながら聞いてくるから
「好きだよ!ニノのこと」
松「素直でよろしい」
ウンウンと頷いた。
「男同士だし、ましてやメンバーに
恋してるって……」
残ってたビールをグイッと飲み干した。
松「そんなの関係なくない?」
「えっ?」
松「男同士だから、
メンバーだからって諦めるの?」
「それは……」
松「そんな半端な気持ちなのに、
相葉くんと付き合ってるのかとか
気にしてさ……」
それは違う……
「半端な気持ちなんかじゃねーよ!」
俺の言葉を聞いて、ニヤリと笑った。
「お前、嵌めたな」
松「さぁ、どうでしょう?
でも、本音でしょ?今の言葉」
「当たり前だ」
松「じゃあ、迷ってないで、
本人に気持ちを伝えてみたら?」
「えっ?」
すると松潤は、
仕切り壁をコンコンっとノックした。