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オムツン

第28章 二十八枚目

「わかった…わかったよ。たぶん…いや、きっとマリさんの旦那はあの女と寝たんだろう」

「やっぱり…そうなんだ…」

マリはそれを聞いて、なんだか妙に落ち着いた様子になった。

「わたし…毎晩遅く帰ってくる主人を待ちながら、そんなこともあるかな、って思ってたけど、まさか主人がっていうのも思ってて…今日、急にあんなの見たから…びっくりしちゃって………やっぱりこんなことって、よくあることなのかな?」

「…う~ん…そうだね…よくあることだよ…みんな、一緒だよ」

私はマリの質問に困っていたのだが、できるだけ、真摯に答えた。

「…そっか…」

マリは自分なりに納得しようとしていた。

納得してショックから抜け出そうとしていた。

そして、それは少しの沈黙の後、上手くいったようだった。

「…じゃあ、主人はあの女ときっと…ヤリまくってるね?」

マリがそう言った。

目が笑っていた。

私は安心した。

「ああ、もう旦那はあの女に入れ込んで、毎晩のように何発も、ずっこんばっこんヤリ倒してるな」

と私は腰を振る動作をしながら冗談ぽく言ってみた。

「あはは!主人にそんな体力ないって~」

マリが笑ってくれた。

…もう大丈夫だ。

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