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現代好色一代男

第5章 O

秋桜「舐めて。」  

うら若き女が・・・雌が・・・ 

盛りを過ぎた男を・・・雄を・・・ 

誘っている。 

求めている。 


・・・ 


・・・ 


否。  

そうではない。 


男は、見抜いていた。 

正確にいえば、秋桜の言葉を信じていなかった。 

秋桜は年齢からすれば、男なれはしているに違いない。 

しかしながら、男と比べると圧倒的に経験に負けているのだ。 


だから、秋桜は見透かされているのだ。 

秋桜は、内心こう思っているだろう。
  
若い雌の体をさらせば雄はひれ伏すだろうと。 

舐めてといえば、奴隷のようにかしずいて舐めまわすだろうと。 

だから、男は秋桜の狙いをはずしつつ、より卑猥でエロく羞恥心が高まりつつも、秋桜がより雌になる必要があったのだ。

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