キョウダイ
第19章 悠ちゃんの生活
明の黒くて大きめな瞳が、鋭く瞬いて、あたしの泣き顔が映る。
「……どうしてこんな体に、生まれたのか、俺だって、好きでこんな体に生まれたんじゃない……!
何もかも諦めなきゃいけない、そんな人生で……、君の事だって、諦めるしかないなんて……、そんなのは、本当は嫌なんだ……!」
明の悲痛な叫びに、胸が苦しくて、涙がまた新しく零れた。
何を言っていいのか、分からない、ただ、ただ悲しくて、胸が、苦しくて……明が、愛しくて堪らない。
あたしは背伸びをして、明の唇に、キスをした。
大好きだと、伝えたくて。
思いを込めて、唇を重ねた。
明の唇は、最初は戸惑ったように、ピクリと震えた。
それから、ゆっくりと、あたしの背中に手を回して、優しく抱き寄せられた。
唇を離して、至近距離で見つめられた。
「……好きだよ、君がいたから、俺の人生は楽しく思えたんだよ」
「まだ、終わらないよ、明の人生は……」
また、唇が重なる。
ゆっくり、熱く舌が絡められて、お互いの存在を、抱き寄せるように、絡め合う。
そのまま、二人でベッドへと、体を沈めた。
それは、とても、優しいセックスで、思いを伝え合うような、神聖な儀式のように思えた。
あたし達は裸になって、抱きしめ合い、お互いの体を愛撫して、キスを繰り返す。
ゆっくりと労るように、官能を高め合い、明の胸の大きな手術の傷痕を見付けて、また、新しい涙が零れて、そこにもキスをした。
「気持ち悪いだろ?大抵の女の子はこれを見て、気味悪がるよ」
「そんなことない、これのおかげで、あたし達は一緒に過ごせたんだから」
何度もキスを繰り返す。
ベッドの上に横たわる、明の体の上に乗る。
そびえたち、脈をうつ肉棒に、欲情する。
自分のワレメを近付けて、ゆっくり腰をおとす。
「は……あっ……!」
ゆっくり、あたしのあそこの中に、明の肉棒がはいってくる。
みちっ、音をたてながら、一番奥まで、腰をぎゅっと寄せて、気持ち良くて、明の体にしがみついた。
あたしのあそこの中で、明の肉棒が脈うつのが分かる。