キョウダイ
第20章 残酷な意地悪
荒っぽく、激しく、あたしを鋭く貫き、衝撃で体が揺れ動く。
悲鳴をあげて、悶えるあたしを、何故だか、ケータイのムービーに撮られている事に気付いた。
「……けて……助けて、明……、助けて……」
悲鳴をあげながら、うわ言のように、呟く。
「…………!
そんな言葉を聞きたいんじゃない……っ、俺を……愛してると……言ってくれ……!」
……………愛してる?
………………誰を?
激しい快楽に支配されて、悲鳴のような喘ぎ声をあげながら、悶える。
……………愛してる。
…………明。