キョウダイ
第20章 残酷な意地悪
明が…………来てくれた。
だけど、こんな姿、見られたくなかった。
薬のせいなのか、あたしのあそこは熱く火照って、悠ちゃんとの余韻に、未だにひくついて、蜜を垂らしている。
体に力が入らず、ベッドにうつぶせになっている。
下半身がぴくぴく震えて、あたしのあそこから、ドロリとした体液が流れるのが分かった。
はしたなく、蜜を垂らして、未だにひくついている、あたしの姿はとても汚なく思えた。
見られたくない。
明にだけは。
泣きながら、首を振る。
「あたし………こんなに……汚ないよ………」
自分の姿を隠すように、シーツを引き寄せる、拘束されているシーツのせいで、動けずに足がキリリと痛む。
明は黙ってあたしに、近付いて、あたしの足に食い込むシーツをほどいてくれた。
両手にも縛られていた、タオルを外してくれた。
ひりひりと痛む足。
シーツを広げて、あたしの体を隠すように、かけてくれる。
そのまま、優しく明の胸に引き寄せられて、ぎゅっと抱き止められた。
「君は昔から、綺麗だよ、眩しくて、俺が近付けない程に。
どんな君でも…………愛している」
明の胸の中で、掠れた声を聞く。
嬉しくて、ぎゅっとしがみついて、目の前がぼやけて、見えなくなった。
気を失ってしまう、せっかく、明と一緒にいるのに。
離れたく、ないのに………。
どうしてか、そう思って、意識を失ってしまった。
目の前が暗くなった。