キョウダイ
第2章 やきもち、衝動。
艶っぽく熱い視線。
あたしを真っ直ぐみすえ、唐突に空気が揺れるように、がばりと唇が重なった。
強引に上から押さえつけるように、唇を奪われる。
ちょっと待って。
なんで、そうなるの?
あたしたち。
キョウダイじゃない?
「海っ……!ちょっ……!」
唇の隙間から声をだす。
すぐに唇でふさがって、海斗の舌が絡められる。
激しく舌が絡められ、逃げるように顔を背けようとしても、押さえつけられ、海斗の舌が執拗に追いかけてくる。
「んんっ!……やっ……あっ……」
痺れるような甘い感覚に頭の中がぼうっとなる。
思わず変な声がでる。
今の。
あたしの声?
「甘い……お前、イチゴの味がする……」
唇を離して海斗が呟く。
ストロベリーのアイスクリームを食べたんだった。
ペロリと唇を舐める姿が妙に色っぽく見えて、ぞくりとした。
キスの余韻にはあはあ言ってるあたし。
こんなキスはじめて。
気持ちいい?
恐い……。
「お前その顔、やばい……」
あたしの顔を熱っぽい目でじっと見つめる。
「海斗っ、だめっ、あたしたちっ、キョウ……っ……!」
キョウダイって言おうとしたんだ。
だけどまた、あたしの唇は塞がれる。
海斗の熱い唇で、今度は優しく舌を絡められ、あたしの口の中を味わうような舌の動きにまた、翻弄される。
「そんなの……関係ねえよ……」
唇の隙間から呟く。
掠れたような、甘い声。
そんな声、はじめて聞いた。
「んんっ!……やめてっ……!おねがいっ!」
さすがにこれはまずい。
このままじゃ……。
あたしの両側の腕をベッドに縫いとめるようにして、海斗の舌はあたしの唇からつつっと首筋、耳たぶへと滑らかに滑るように舌を這わす。
「ああっ!……んんっ!……」
びくん、びくん、と電流が走ったような快感。
その反応を見て、海斗がにやりと笑う。
舌があたしの耳の中にも入っていく。
「気持ちいい?」
びくん、なぜだか腰が浮いた。
「あっ、やっ……だめっ……か、いっ……」
耳の中に快感が走る。
はじめての感覚。
こんなところが?
自分でもびっくりしてるところをいつの間にか制服のセーラーのぼたんが外されてる事にきづく。