キョウダイ
第2章 やきもち、衝動。
えっ、そんないつの間にっ?
焦るあたしをよそに、海斗の舌があたしの胸へと下りていく。
いつの間にかブラジャーが外されてる。
窓の外はまだ明るい。
恥ずかしさに胸を隠したくなるのに、相変わらずあたしの腕はびくとも動けないままだ。
「お前の胸……、結構でかかったんだな?」
容赦なくじっくり見つめられる。
「そんなの、しらないっ、ああっ!……」
海斗の舌があたしの胸へと下りていき、乳首の先端を転がすように優しく舐める。
びくん、びくん、となぜか腰が浮く。
身震いに似た体の震えにゾクゾクする。
「可愛いな、お前。感じやすいんだな……」
「おねがいっ……!もう、やめっ……!」
またキスをされる。
だけど指はあたしの胸を忙しく動かして、キスされるたびに何も考えられなくなる。
乳首の回りや先端に指が触れていると思っていたら、すっと、海斗の指があたしのパンツの中に潜りこむように入っていく。
逃げられない。
どうして?
体を押さえつけられてる。
海斗の体で。
「ああっ!……ああっ……!」
海斗の指があたしのあそこを撫でるように上下に動く。
快感であたしの頭の中がぼうっとなる。
くちゅくちゅくちゅ。
聞こえてくるやらしい水音はあたしのあそこの音だ。
海斗の指の動きに感じている。
気持ちいい……。
「すげぇ、お前……」
「いやっ……もう、やめてっ……!」
あたしはとうとう涙を流した。
こんなの。
だめなのに。
感じている自分がいた。
「ごめん、葵……」
ぎゅっと優しく抱きしめられる。
「でももう無理だ。俺はお前を抱く。ずっと我慢してたし、これ以上は無理だ。」
「そんなっ……」
「葵……。愛してる」
子供の時から言ってたような言葉じゃない。
好きとか、大好きじゃなくて。
愛してる。
薄茶色の瞳が切なそうに揺れた。
だけど、体は早急に繋がりたがっていた。
ちょっと待って。