キョウダイ
第12章 悪い子
窓の外は雨。
雨音が激しく聞こえる。
あたし達はお互いに制服を脱いで、ベッドの上で向かい合った。
海斗の体。
空手で鍛えた引き締まった筋肉。
三角巾を外して、ギブスと包帯だけの、左腕。
綺麗……。
ドキドキして、欲情してるあたし。
海斗の右手があたしの胸に触れる。
「肌やわらかい」
ちゅっ、ばくんと乳首をくわえて舐められる。
「ひゃっ……ああんっ……!」
乳首の先端を優しく舐められ、反対側は指で優しくなぞられ、刺激でぴくんと体が震える。
気持ちいいっ。
思わず海斗の頭を抱きしめる。
その頭がゆっくり下に下りていく。
その間も指は胸を刺激している。
「んんっ……!」
海斗の舌が胸からおなか、あたしのあそこの周辺をうろうろする。
焦らすように、ゆっくりと。
でもあそこはまだ舐めてくれない。
際どいところをちろちろ舐めている。
あたしは自分から足を広げて、腰をずらす。
「んんっ……いやあ、海斗っ……やあっ……」
クリトリスの周辺を舐める海斗。
気持ちいいけどっ、もっとっ。
「何が嫌?気持ち良くない?」
「気持ちいいけどっ……もっと……下に……」
「下ってどこ?どうして欲しい?」
「いやあっ、意地悪っ……やあっ……」
腰をずらすのに、わざとよけるような舌の動き。
「お願いっ……っ」
海斗の右手を掴んで自分のあそこに導く。
くすりと笑う気配。
「ここをどうして欲しい?」
にやりと笑う瞳が甘く光る。
「入れて欲しい……っ、やあっ、意地悪っ……!」
ぬちゅっ、ズっ、
海斗の中指と人差し指が、やっとあたしのあそこにはいった。
「ああんっ……!」
激しくあたしのあそこを刺激する動きに、快感でゾクゾクした。
「可愛いい、葵」
喘ぎ声をあげる唇を塞がれ、激しく舌をからめられる。
苦しいっ。
快感で頭がぼうっとなる。
海斗の舌があたしのクリトリスを刺激する。
「あ〜っ!やぁ〜っ……」
指の動きも止まらない。