
Everlasting Love
第2章 青春の終わり
14時。
僕は桂くんの家の前まで来た。
聖輝「桂くんの家久しぶりだなぁ…」
ピンポーン
ガチャッ
桂一「おぉっ!すず!久しぶりやな!」
彼は桜庭桂一くん。
僕とは小学校からの付き合いで、モデルさんのように背も脚が長く、ものすごくオシャレ。
聖輝「桂くん!久しぶりだね!」
桂一「優誠もう来てるから、早よ上がって!」
聖輝「うん!」
僕は、桂くんの家に上がって、桂くんの部屋に向かった。
ガチャッ
優誠「よぉっ!すず!」
聖輝「あっ!優誠!久しぶりだね!」
優誠「本間やなぁ!めっちゃ久しぶりやな!」
彼は早坂優誠くん。
優誠も桂くんと同じ僕とは小学校からの付き合いで、昔から嘘は大嫌いで正義感が強い。
桂一「いやぁ、2人共元気そうでよかった!」
聖輝「本当だね!」
僕達3人は小中は同じだったけど、
桂くんは東京にいる伯父さんの家に居候しながら東京の高校に、優誠は通信制の高校に通いながらお父さんの仕事場のお手伝いをしていた。
なので、3人で会える日は少なかった。
優誠「桂くんところは卒業式終わったん?」
桂一「おう、私立やからなぁ…先週終わったわ。」
聖輝「そっかぁ…卒業しちゃったんだね…」
桂一「あっという間の3年間やったけどな。」
優誠「すずはいつ卒業式なん?」
聖輝「えっとね、来週の木曜日だよ。」
桂一「せっかくこっちに帰ってきたから見に行こうかな?」
優誠「それええやん!俺も卒業式終わったし、バイトも無いから桂くんと一緒に見に行ったろかな。」
聖輝「えっ、卒業式来るの?」
桂一「うん。」
優誠「お前が嫌って言っても行く。」
聖輝「いっ嫌じゃないよ!何か2人に卒業を見届けられるの恥ずかしいなって思って…」
桂一「すずが卒業証書貰ってるところガン見したるからな!」
優誠「あっ、すずが卒業証書貰ってる時に2人で大声出しておめでとうって言う?」
桂一「ははっそれめっちゃええやん!」
聖輝「やっやめてよ!恥ずかしいよ!」
優誠「あははっ冗談やって!」
桂一「すずってからかいがいがあるわぁ〜」
聖輝「もぉ…」
それから、僕達はしばらくお互いの高校生活の話をした。
