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Everlasting Love

第8章 入学式



次の日。
この日は各学部によるオリエンテーション。
学部や履修登録の説明、そして学部内での交流会があった。


「涼野くんって本当可愛いよね〜」


「ねぇねぇ!DASHと会ったんでしょ?話聞かせてよ!!」


「ジャニーズの友達っているの?」


聖輝「えっえっと…」


僕はいつの間にか女の子達に囲まれていた。
そして、質問責め。


光樹「おいおい!そんなに一気に質問すんなって!」


「何よ!ちょっとどいてよ!」


「私は涼野くんとお話がしたいの!」


「ちょっと邪魔!!」


光樹「いって!」


聖輝「こっ光樹くん!!大丈夫?!」


光樹「もぉ…かなわへんわ…」


「ねぇねぇ!話聞かせてよ!」


「涼野く〜ん♡」


「連絡先教えて!」


聖輝「えっと…その…」


「うるさいっ!!!」


聖輝「??!」


シーン…


光樹「だっ誰や…?」


「交流会なのにこれじゃ話にならない。きみ、悪いけど出ていってくれないかな?」


聖輝「えっ…僕…?」


「きみがいるからこんな騒ぎになるんだろ?教授達の話ならもう終わった。だからさっさと仕事にでも行ってくれ。」


光樹「お前…そこまで言うことないやろ?!」


「そうよそうよ!」


「涼野くんは悪くないわよ!」


「あんたが出て行きなさいよ!」


女の子達が一人の男の子に一斉に文句を言い出した。

女の子って…やっぱり怖い…

光樹「あーもう!!うるさいねん!!ケンカすんなら別のところでやれやっ!!」


聖輝「こっ光樹くん…」


光樹「大体な、今ここにおる涼野聖輝は大学生やねん!芸能人ちゃうねん!聖輝のことで盛り上がるんは構わへんけどな…本人の目の前で本人を困らせるようなことはすんな!!」


「……。」


光樹くんの言葉が室内に響き渡り、そこにいた人達は皆黙った。

あれっ…この状況…あの時と同じだ…


光樹「行こうぜ、聖輝。」


聖輝「あっ、うん…」


僕は光樹くんに手を引かれて教室を出た。

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