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Everlasting Love

第8章 入学式



光樹「ハァ…ミーハーもしんどいな…」


聖輝「光樹くん…ありがとう…」


光樹「いやいや、ハァ…せっかくの交流会やってんけどなぁ…」


聖輝「ごっごめんね!僕のせいで…」


光樹「いやいや、聖輝は悪ないって!気にすんな。」


聖輝「うっうん…」


「きみ達!!」


聖輝「えっ?」


光樹「あっあいつ…」


「…すまなかった。俺…交流会楽しみにしてたから…その…つい…」


聖輝「ううん、僕の方こそごめんなさい。台無しにしちゃって…」


「…いや、悪いのはこっちだ。本当にごめん。」


光樹「…お前…名前は?」


今西「えっ?あっ…今西…渉…」


光樹「俺は島津光樹や!こいつは…言わんでも分かるか。まっ、同じ学部同士仲良くしよな?」


今西「うっうん…」


聖輝「よろしくね。今西くん。」


今西「あっあぁ…こちらこそ…」


光樹「…よっしゃ、俺らも教室戻るか。」


聖輝「そうだね。せっかくの交流会だもん。楽しまないとね!」


今西「…皆…反省してたから…」


光樹「そっか。俺も言い過ぎたところあったからな…謝らんとな。」


聖輝「ねっねっ。早く行こうよ!」


光樹「おぅ!ほら、今西も行くで!」


今西「うっうん…」


僕達は教室に戻り、再び交流会を始めた。
女の子達も反省してたみたいで、僕にはファンとしてではなくて、普通に話しかけてくれた。
その方が気が楽で楽しいから…




交流会が終わった後、僕は学生支援部の部長の部屋にいた。


「分かりました。今後の授業については配慮しておくよ。」


聖輝「ありがとうございます!」


「いやぁ…しかし特待生のきみが芸能人になるとはね…」


聖輝「はっはい…僕もびっくりです…」


「うちの大学は通信講座も開いてるからね、直接教授に質問はできないけど、その時に行った授業をパソコンから見ることは出来るからね。」


聖輝「ありがとうございます…本当なら毎日出席しないといけないのに…」


「いやいや、いいんだよ。きみは特待生なんだから。」


聖輝「本当に…ありがとうございます!」


「あっ、出席代わりの課題だけはちゃんと期限守って提出してね。」


聖輝「はい!」

まさか…ここまで配慮してくれるなんて思わなかった…この大学を選んで…本当によかった…

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