Everlasting Love
第8章 入学式
光樹「どないしたん?」
聖輝「こっ…公衆電話から…」
光樹「何やそれ…気持ち悪いな…」
聖輝「むっ…無視しておこう…」
光樹「せや、あのしつこい電話はどうなったん?」
聖輝「あっ、あれはね。着信拒否したから大丈夫。」
光樹「着信拒否……まさか…!!」
聖輝「えっ?」
〜♪♪♪
聖輝「あっ…また公衆電話からだ…!」
光樹「……!!」
ピッ
光樹「もしもし…お前誰やっ?!」
聖輝「こっ…光樹くん…?!」
光樹「何十回も電話かけてきてどういうつもりやねん?!」
『……。』
プチッ
光樹「もしもし?!おいっ!!…チッ…切れたわ…」
聖輝「こっ光樹くん…?」
光樹「…ごめん…出てしもた…」
聖輝「あっ相手の人…何か言ってた…?」
光樹「無言電話や…こいつ…着信拒否されとるの気づいて公衆電話でかけてきやがった…!」
聖輝「えっ…?!」
光樹「あかん…向こうは聖輝の電話番号知ってるから…どんな手を使ってでもお前と連絡取ろうとしてる…」
聖輝「そっそんな…どっどうしよう…!!」
光樹「…ハァ…聖輝が芸能人じゃなかったらこのまま警察に直行できるねんけどなぁ…」
聖輝「けっ警察…どうして行けないの…?」
光樹「もし警察に行ったら、間違いなくワイドショーでお前のことが報道される。それを見て、向こうが逆上してお前を襲いにくるかもしれへん…」
聖輝「そっそんな…!!」
光樹「…くそっ!!誰やねん!!こいつ…!!」
聖輝「どっどうして…僕の番号が…分かったんだろう…?」
光樹「…分からへん。でもこの番号お前の同級生じゃないんやったら…事務所関係の人から漏れたかもしれへんな。」
聖輝「でっでも…僕の番号知ってる人…少ないよ…?」
光樹「表ではニコニコしてても、裏では何か悪いことしてるかもしれへん。まぁ、少なくともジャニーさんは違うと思うけどな。」
聖輝「……。」
光樹「明日仕事あるんやろ?マネージャーだけにもこのことは伝えといた方がええと思うわ。」
聖輝「うっうん…」
光樹「…犯人…見つかったらええけどな…」
聖輝「そっそうだね…」
僕に嫌がらせをしてくるこの電話の相手は…誰なんだろう…