
Everlasting Love
第9章 甘い一時
聖輝「んっ…」
いつの間にか寝ちゃってた…
聖輝「ん〜…さてと、用意しなきゃ。」
僕は目をこすって仕事に行く準備をした。
波野「どうしたの?ニヤニヤして…」
聖輝「へっ?!そっそんな顔してました…?」
波野「うっうん…」
聖輝「すっすみません!なっ何でもないです…」
波野「そう?」
うわぁ…僕ってば…何してるんだろう…恥ずかしいなぁ…
聖輝「あっ!あの…波野さん…」
波野「なに?」
聖輝「あの…ちょっと相談したいことがあって…」
波野「相談?何かな?」
聖輝「あの、撮影終わってからお話しますね。」
波野「うん、分かった。」
あの電話番号…波野さん知ってるかな…
「では、これで撮影終わります!」
聖輝「お疲れ様でした!」
波野「さすが涼野くん。すんなり撮影終わったね。」
聖輝「はい、ありがとうございます!」
波野「えっと、相談って何かな?」
聖輝「あっ!あの…実は僕…」
僕は波野さんに、複数の着信履歴、公衆電話からの無言電話のことについて話した。
波野「それ…他の誰かに言ったの…?」
聖輝「あの…僕の友人3人には言いました…僕と同級生の電話番号か調べてもらって…」
波野「じゃあ警察には言ってないんだね?」
聖輝「はい…友人が警察に言ったらワイドショーに出るって…」
波野「なるほど…きみの友人はなかなかしっかりしてるね。」
聖輝「はい。信頼できる友人なんです…」
波野「…この番号…俺が知ってる事務所関係の中にはいないなぁ…」
聖輝「そっそうですか…」
波野「無言電話…ストーカーの可能性も考えられるね。」
聖輝「どっどうしよう…」
波野「…問題は…どうやって涼野くんの番号が漏れたかだよね…」
聖輝「はっはい…僕の番号を知ってる人が誰かに教えたんでしょうか…?」
波野「スマホは落としていないんだよね?」
聖輝「はっはい…」
波野「うーん…だったら…誰かが教えたかもしれないね…」
聖輝「波野さん…僕…怖いです…」
波野「…教えてくれてありがとう。この件はこっちで何とかする。とにかく、涼野くんは知らない番号からの電話には一切出ないこと。」
聖輝「はっはい!」
波野「…一刻も早く解決しないとね。」
