
Everlasting Love
第9章 甘い一時
病弱で外に遊びに行けなかった僕は、家でよくお母さんのお手伝いをしていた。
掃除、洗濯、お風呂掃除、料理など…たくさんお手伝いをした。
そのおかげもあってか、今では一人で家事をこなすことができている。
ただ…一つだけ…未だに苦手なことがある…
聖輝「よいしょっと…!わわっ!」
そう、包丁を使うこと。
料理の中では基本中の基本だが、僕は昔から包丁を使うのが苦手で、野菜を上手に切ることができない。
聖輝「うぅ…にんじんが…」
いびつな形してる…ハァ…包丁だけは昔から慣れないんだよなぁ…
聖輝「…ううん!料理は見た目よりも愛情だから!うん!」
そう言い聞かせて何とか野菜を切り終えた。
聖輝「玉ねぎのみじん切りは…キッチングッズ使おーっと!」
僕はキッチングッズに頼りながら料理を作っていった。
1時間後、何とか料理を完成させた。
聖輝「でっできたー!!」
今7時20分かぁ…いつ連絡がくるんだろう…
聖輝「テレビでも見ながら待ってよーっと!」
僕はテレビを見ながら相葉ちゃんからの連絡を待った。
〜♪♪
聖輝「あっ!…もしもし?」
相葉『もしもし?涼野くん?今終わったよ!』
聖輝「相葉さん!お疲れ様です。何時頃来ますか?」
相葉『そうだなぁ…今から30分くらいで着くかな。』
聖輝「分かりました!待ってますね。」
相葉『うん!じゃあまた後でね。』
聖輝「はーい。」
ピッ
聖輝「30分かぁ…」
僕は再びテレビを見ながら相葉ちゃんが来るのを待っていた。
聖輝「今何時だ…えっと…8時15分かぁ…」
うわぁ…急に緊張してきたなぁ…
緊張して相葉ちゃんにまた変なこと言わなければいいけど…
聖輝「ふぅ…」
僕は深呼吸をして心を落ち着かせた。
ピンポーン
きっ…来た…!!
モニターには相葉ちゃんの姿が映っていた。
聖輝「あっ相葉さん?今開けますね。」
僕はオートロックを解除した。
来る…来るんだ…芸能人が…相葉雅紀が…僕の家に…来るんだ…!!
聖輝「うぅ…緊張が…ふぅ…深呼吸深呼吸…」
ピンポーン
聖輝「あっ…!!」
きっ来た…
聖輝「はっはーい!」
僕は震えた手で家の鍵を開けた。
