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Everlasting Love

第2章 青春の終わり



優誠「桂くん…どういうこと…?」


桂一「すずはさ、あのことがあってから自分のことが嫌いになったんやろ?」


聖輝「そっそうだけど…?」


桂一「それをさ、いつまでも引きずるのってどうかと思うねんよ。」


優誠「いやいや、すずの場合はそう簡単に吹っ切ることはできひんって!」


桂一「そうやけどさ…すずは気にしすぎてるんちゃう?あのこと…」


聖輝「桂くんには分からないよ!!桂くんは僕と違ってかっこいいし、背も高いし低音ボイスだし…男らしいし…僕なんて…僕なんて…!!」


桂一「女のような顔立ちで華奢な身体で男とは思えないほど高い声してるって?」


聖輝「そっ…そうだよ!」


桂一「俺はさ、その顔や声、身体、性格、全てがすずの魅力やと思ってる。」


聖輝「えっ…?」


桂一「たまたま会った女が可愛い系がダメやっただけで、世の中の女の子が全員すずのこと否定してるとは限らへんやん?」


聖輝「……。」


桂一「そろそろ、お前自身のコンプレックスを自分で受け入れる覚悟を決めなあかんと、俺は思う。」


優誠「いや、そう言ってもさ…そう簡単に自分のコンプレックス受け入れるのは無理やろ?」


桂一「いや、そうでもない。」


聖輝「えっ…?」


桂一「俺が考えたことやから、すずがそれに乗っかるかどうかは分からへんけど…」


優誠「なっ何やねん…?」


桂一「すずのコンプレックスを魅力に変えたらええねん。」


聖輝「僕のコンプレックスを…魅力に変える…?」

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