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Everlasting Love

第2章 青春の終わり



桂一「まぁ簡単に言うと、すずのコンプレックスを生かすってことやな。」


優誠「コンプレックスを生かすって…は?どういうこと?」


桂一「すず。」


聖輝「なっなに…?」


桂一「お前さ…芸能人になってみたら?」


聖輝「へっ…?」


優誠「はっはぁ?!芸能人?!」


桂一「芸能人になって、テレビに出たらお前のことみんなに見てもらえるやろ!」


優誠「あかんあかん!!芸能界なんかドロドロした世界や!!そんなところにすずを入れるわけにはいかへん!!」


桂一「それはお前のただの偏見やろ!俺はすずに提案してるねん。」


優誠「いやっ…そうやけど…」


桂一「芸能界は何でもアリや!ぶりっ子もおればオカマもおる。芸能人になればすずのコンプレックスは生かされる。」


聖輝「でも…」


桂一「すず。俺はお前に前を向いてほしいねん!一生このままあのことから逃げ続けたらお前は一生後悔する!俺だってコンプレックスあるわ!でも自分のコンプレックスを受け入れて生きてるねん!俺だけやない、人は誰だってコンプレックスあるねん!でも、みんなそれを受け入れて生きてるねん!世の中完璧な人間なんて一人もおらへんねん。」


優誠「えっ?俺自分のこと完璧やと思うけど?」


桂一「はいはい。」


優誠「ちょっ俺の扱いひどない?!」


桂一「俺…すずには…ずっと笑っていてほしいねん…あのことをいつまでも引きずってずっと泣いてる姿なんて見たくないねん…」


聖輝「……。」


桂一「だから、自分のコンプレックスを受け入れるきっかけとして…芸能人になったらええんちゃうかなって…」


聖輝「桂くん…」

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