
Everlasting Love
第10章 恐怖
〜♪♪♪
聖輝「あっ!光樹くんだ。」
ピッ
聖輝「もしもし?光樹くん?」
光樹『聖輝?ごめんな、連絡遅くなって…』
聖輝「ううん!ついさっきまで桂くんと優誠としゃべってたから…」
光樹『あっ本間に?そっかそっか。』
聖輝「…ごめんね…光樹くんにも迷惑かけて…」
光樹『やめろや!俺ら友達やろ?聖輝のためなら俺は何でもする!』
聖輝「光樹くん…」
光樹『えっと、無言電話のことやけど…一人だけ…心当たりがあるねん。』
聖輝「えっ…?!」
光樹『まぁ、そいつが本間に聖輝に嫌がらせしてるかどうかは分からへんねんけど…』
聖輝「だっ誰?!誰なの?!」
光樹『俺は直接そいつのこと知らんねんけど…』
聖輝「うっうん…」
光樹『…聖輝の…元カノ…』
聖輝「えっ…?」
光樹『お前を自己嫌悪に陥らせた張本人。そいつが怪しいと俺は思うねん。』
聖輝「そっそんな…まさか…」
光樹『俺も思いつきで言ってるだけやから何とも言えへんけど…でもそいつやったら動機があるねん。』
聖輝「どっ動機…?」
光樹『うん。ボロカスに振った男がテレビで売れっ子になって今ではみんなの人気者。それ見て元カノはどう思う?』
聖輝「えっ…えっと…いい気分では…ないよね…」
光樹『せや。何でこいつがこんなに人気者になってんねんって…ひがんでる可能性があると思うねん。』
聖輝「でっでも…どうやって僕の連絡先を…?別れてから一切連絡取ってないし…新しい連絡先も教えてないよ…?」
光樹『第3者がお前の連絡先を元カノに教えた可能性もある。』
聖輝「第3者…」
光樹『…俺は高校からの付き合いやからな。中学の元カノの交友録とかは桂一や優誠の方がよう知ってるはずや。2人にもう一度連絡入れてみて。』
聖輝「うっうん…」
光樹『大丈夫。何かあったら…俺がお前を守るから…』
聖輝「光樹くん…」
光樹『無事解決したらさ、焼肉でも行こうや!なっ?』
聖輝「うん!」
光樹『んじゃあ、また連絡するわ。』
聖輝「ありがとう、光樹くん!おやすみ。」
ピッ
聖輝「…まさか…あの子が…?」
もう二度と…彼女と関わることはないと思っていたのに…
