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聖輝「……僕…好きな人がいたんですけど…その人のこと…嫌いになりました…」


キヨ「あらまぁ…ケンカしちゃったのかい？」


聖輝「…僕の気持ちも考えずに…いろいろと言ってきて…傷つけられたんです…」


聖輝「憧れていた人だったから…余計にショックで……」


聖輝「顔も見たくなくて…連絡も無視してるんです…」


キヨ「そう……」


聖輝「僕…トラウマがあって女の子と恋愛するのが怖いんです…」


聖輝「でも…僕…アイドルだから…自分自身のコンプレックスを受け入れる為にも…頑張らないとって思って…」


聖輝「女の子達の前で笑顔を振りまいているんですけど…心のどこかで女の子が怖いって思ってしまうんです…」


聖輝「だから…僕…何故か男の人のことが…気になっちゃって……」


聖輝「気持ち悪いですよね…男が男に恋するなんて……」


キヨ「……聖輝くん。」


聖輝「はい…」


キヨ「聖輝くんは…どうしたいの？」


聖輝「えっ？」


キヨ「その人ともう2度と会いたくないの？それとも…仲直りしたいの？」


聖輝「それは……」

僕は…松本さんと…

松本さんと……

聖輝「……したい……」


キヨ「ん？」


聖輝「仲直り……したいです……」


キヨ「…あのお守りは持ってるかい？」


聖輝「あっはっはい！カバンに付けています！」


キヨ「そのお守りを握りしめながら相手のことを想ってごらん、素直になれるから。」


聖輝「素直に……」


キヨ「大丈夫、聖輝くん優しい子だから。」


聖輝「…ありがとうございます、キヨさん。」


キヨさんに相談したおかげで、気持ちが少しだけスッキリした。