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Everlasting Love

第53章 それぞれの気持ち



僕は大野さんに言われた通り、上野駅まで来た。


聖輝「大野さん、何処にいるんだろう…?」


人気の少ない上野駅。


辺りを見渡しても大野さんの姿はなかった。


聖輝「もぉ…ただのいたずらかなぁ…」

あの人ならやりかねないし…

聖輝「帰ろうかなぁ…」


「涼野くん。」


聖輝「えっ?」


振り返ると…そこには……


聖輝「まっ…松本さん…?!」


大野さんじゃなくて、松本さんがいた。


松本「涼野くん……」


聖輝「どっどうして……?」


松本「…ごめん……大野さんにお願いして…呼び出してもらったんだ……」


聖輝「そっそんな……」


松本「お願い…少しだけ俺に時間をくれないかな…?」


聖輝「……。」


松本「5分だけでいいんだ…この前のこと…謝りたくて……」


聖輝「……。」


松本「待って、涼野く」


聖輝「来ないで。」


松本「!?」


聖輝「…もう…僕にかまわないでください……」


松本「涼野くん……」


聖輝「……。」


僕は何も言わず、その場から立ち去った。


聖輝「……。」


仲直りしたい。


そう思っていたのに…


いざ本人を目の前にすると…


変にムキになっちゃって…


素直にならないといけないのに…


あんな酷いこと言っちゃって…


聖輝「…最低だ…僕……」


もう…松本さんとは……


ガシッ!


「涼野…!!」


聖輝「えっ…?!」




















振り返るとそこには、


















































大野さんがいた。

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