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Everlasting Love

第54章 初恋



松本「……。」


聖輝「ぐすっ…ひっく…」


話の途中、僕は涙を流し、話が終わった時は顔がぐちゃぐちゃになっていた。


聖輝「その…あとも…ぐすっ…クラスで笑い者にされて…!!」


聖輝「僕…学校に行くのも…嫌になっちゃって…!!」


聖輝「でも…ひっく…でも…親友が…いてくれたから…ぐすっ…学校に通うこともできた…できた…けど…!!」


聖輝「でも…クラスメイトの顔が…怖くって…!!」


聖輝「だから…僕…ぼ」


ギュッ!!


松本「もういい…何も言わなくていいよ…」


聖輝「ぐすっ…ひっく…!!」


松本「ごめん…ごめんね…!!」


聖輝「ゔぅっ…ひっく…!!」


松本「俺…すげぇ最低なこと言った…本当にごめん…!!」


聖輝「ぐすっ…松本しゃんは…悪くない…です……」


松本「いや…でも…涼野くんのこと……」


聖輝「ぐすっ…いいんです…今はもう…夢に出てこないから……」


松本「夢…?」


聖輝「…失恋してから…振られた時のことが…時々夢に出てくるんです…」


聖輝「すごく辛くて…苦しくて…悲しくて……」


聖輝「でも…いつの間にか…夢に出てこなくなったんです…」


聖輝「今のこの生活が…僕を救ってくれたんです…」


松本「…そっか…よかった…」


聖輝「…すみません…こんな話して…」


松本「ううん…話してくれてありがとう。」


ギュッ


松本「ありがとう……」


聖輝「松本さん……」


松本さんはしばらく僕を抱きしめてくれた。


僕もそれが解けないように、ギュッと抱きしめていた。

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