
Everlasting Love
第54章 初恋
愛純「言いたいことあるならはっきり言えばいいじゃん、玉城と浮気してるのかって。」
聖輝「あっえっと…」
愛純「してるよ、浮気。」
聖輝「えっ?」
愛純「っていうかさ、佑磨の方が本命だから。」
聖輝「本命…?」
それって……
愛純「あたしがあんたみたいな奴と本気で付き合うとでも思ったの?あり得ない!」
聖輝「えっ…」
愛純「あんたがあたしのこと好きだって言ったからそれに付き合っただけ。」
聖輝「ちょっ…ちょっと待って…えっ?」
愛純「あたしはね、男が好きなの!あんた完全に女でしょ?」
愛純「あんたのその顔、身体、声、仕草が全部女!!男らしさなんて一つもない!!」
愛純「女と付き合いたいんだったら全身整形すれば?あっ、でもその甘ったるい声はどうしようもできないか。」
愛純「あんたさ…女々しいのよっ!!」
聖輝「女々…しい……」
愛純「ふん、女と付き合えただけでも感謝しなさいよ。」
ぽいっ
聖輝「?!」
ピッピッピッ…
愛純「…もしもし?佑磨?今どこー?」
聖輝「……。」
僕はしばらくその場から動けなかった。
あまりにも突然で…
何も考えられなかった。
聖輝「……。」
静かに流れる涙。
悲しくても声すら出ない……
地面に寝そべっているお揃いのネックレスをただただ見つめることしかできなかった。
聖輝「……。」
僕の初恋は…
人生で最も最悪な形で幕を閉じた。
