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Everlasting Love

第12章 正体



聖輝「えっ?!本当ですか?!」


波野『うん…分かったんだけど……あのね、涼野くん。今から、無言電話の犯人と会ってくれないかな?』


聖輝「えっ…?!」


波野『怖い気持ちも分かる。分かるんだけど…話だけでも…聞いてほしいんだ…』


聖輝「なっ…波野さんは…一緒にいるんですか…?」


波野『もちろん。俺もその場にいるよ。』


聖輝「…分かりました…」


波野『ありがとう。12時頃に迎えに行くね。』


聖輝「はっはい…」


波野『じゃあまた後で。』


ピッ


聖輝「……。」

うんって言っちゃったけど…直接会うの怖いな…

聖輝「誰なんだろう…僕の知ってる人かな…」

僕は気を紛らわせようと音量を大きくしてテレビを見た。




ピンポーン


聖輝「あっ…波野さんだ……ふぅ…よし!」


僕は深呼吸をして家を出た。


波野「ごめんね。急に出てきてもらって…」


聖輝「いっいえ…」


波野「……。」


お互い無言のまま、車はどんどん目的地へと走る。


聖輝「……。」


波野「着いたよ。」


聖輝「えっ…?」

マンション…?

波野「降りて。」


聖輝「はっはい。」


僕は車を降りると、波野さんの後を追ってマンションのエントランスへ入った。


聖輝「あっあの…ここって…」


波野「ここ、俺の家。」


聖輝「えっ…?」


ガチャン…ガチャッ


波野「入って。」


聖輝「はっはい…おっお邪魔します…」


僕は初めて波野さんの家に入った。

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