
Everlasting Love
第12章 正体
次の日。
僕は波野さんの自宅から大学に通っていた。
光樹「…まさか…無言電話が別物やったなんて…」
聖輝「うん…」
光樹「…写真送られてからは…?何かあった?」
聖輝「ううん。電話もないよ。」
光樹「そっか…よかった…」
聖輝「…僕…いつまで苦しめられるんだろう…」
光樹「聖輝…」
聖輝「もぉやだ…実家に帰りたいよ…!!」
光樹「……。」
聖輝「うぅっ…!!」
光樹「…聖輝!お前を一人にはさせへん。」
聖輝「光樹くん…」
光樹「休みの日はできるだけお前と一緒におる。朝から夜までずっと一緒におる。お前を一人には絶対にさせへん…!!」
聖輝「うっ…こ…きくん…!!」
光樹「お前は俺が守る…!!」
聖輝「ありがとう…」
僕は光樹くんにしがみついて静かに涙を流した。
ガチャッ
聖輝「たっただいま…」
香純「おかえりなさい。」
聖輝「なっ波野さんは…?」
香純「仕事で出ています。」
聖輝「そっ…そうですか…」
香純「…ゆっくり…くつろげないよね…?」
聖輝「えっ…?」
香純「ごめんなさい…私がいるせいで…」
聖輝「あっいえ、そんな!ぼっ僕の方こそ…ごめんなさい…」
香純「ううん。私は全然大丈夫。」
聖輝「……。」
香純「…犯人…早く見つかるといいね…」
聖輝「…はい…」
やっぱり…気まずいなぁ…
香純さん…悪い人じゃないんだけど…婚約中の家にお邪魔するのって…気が重い…
早く家に帰りたいなぁ…
