
Everlasting Love
第12章 正体
4月14日。
波野さんの家に居候してから3日が経った。
聖輝「行ってきます。」
香純「いってらっしゃい。」
聖輝「……ハァ…」
3日も経てばマシになると思ってたけど…やっぱり気まずい…
波野さんと一緒にお仕事する時は全然何ともないんだけど…あの家に戻ると…どうしても落ち着かない…
聖輝「……。」
光樹「聖輝?」
聖輝「……。」
光樹「まーさーき!!」
聖輝「うわぁっ?!へっなに?!」
光樹「へっなに?!ちゃうわ!さっきからぼーっとして…」
聖輝「ごっごめん…」
光樹「ったく…マネージャーの家に居候してから全然元気無いやん。」
聖輝「だって…波野さんと香純さんの邪魔してるって思うと…ゆっくりくつろげなくて…」
光樹「まぁ…気持ちは分からんでもないけどな。」
聖輝「ハァ…早くストーカー見つからないかなぁ…」
光樹「せやなぁ…」
〜♪♪♪
聖輝「…!!」
光樹「誰から?まさか…非通知…?」
聖輝「……。」
正直…無言電話が続いてから電話に出るのが怖い…
光樹「…んっ?花岡って書いてるで?」
聖輝「えっ?花岡さん?」
ピッ
聖輝「はい。涼野です。」
花岡『もしもし?涼野くん?花岡だけど…覚えてる?』
聖輝「花岡さん!お疲れ様です!もちろん覚えてますよ。」
花岡さんはこの間収録した番組のディレクターさんだ。
花岡『ごめんね?急に連絡して…今ちょっと大丈夫?』
聖輝「はっはい!大丈夫ですよ。」
花岡『よかった…実はね、この間の番組収録の一部撮り直しになっちゃって…』
聖輝「えっ?撮り直しですか?」
