Everlasting Love
第14章 浪花の雰囲気
聖輝「んっ…」
あれっ…ここは…?
…そうだ…ヤスの家に泊まったんだ…
聖輝「あっ…大学…」
僕は身体を起こして寝室を出た。
安田「おはよう。涼野くん。」
聖輝「あっ、おはようございます。」
安田「朝ご飯もうすぐできるから顔洗っておいで。」
聖輝「はっはい。」
僕は洗面所で顔を洗った。
ヤスがいる…初めて泊まった時は朝仕事でいなかったから…
安田「あれからすぐ寝れた?」
聖輝「はっはい。」
安田「よかった〜。今日は仕事?」
聖輝「いえ、朝から大学の講義があって…」
安田「大学?土曜日なのに?」
聖輝「はっはい…ちょっと講義の振り替えで…」
安田「そうなんや。でもこっからやと結構距離あるんちゃう?」
聖輝「まっまぁ…7時過ぎに出たら間に合いますので…」
安田「…送って行こか?」
聖輝「えっ?」
安田「僕今日オフで一日中暇してるから。」
聖輝「えっ…今日お休みなんですか?」
安田「うん。」
聖輝「どっどうして…こんな朝早くから起きてるんですか…?」
安田「んー?涼野くんの朝ご飯作ろかなって思って。」
聖輝「えっ…?」
安田「僕結構人の世話やくの好きやねん。だから気にせんとってな。」
聖輝「はっはい…」
僕より絶対遅く寝たはずなのに…僕より早く起きて朝ご飯用意してくれるなんて…
安田「できた。冷めへん内に食べよ。」
聖輝「…いただきます…」
安田「どうぞ。」
ぱくっ
聖輝「…美味しい…」
安田「本間に?よかった。」
聖輝「…ありがとうございます…」
安田「えっ?」
聖輝「僕の為に…いろんなことをしてくれて…」
安田「ええよええよ。僕がしたいからやってるだけやから。気にせんとって。」
聖輝「…安田さんと出会えて…よかった…」
安田「僕も涼野くんと出会えてよかった。」
聖輝「…ふふ。」
安田「ふふ。さっ、食べて大学行く準備せなな。」
聖輝「はい。」
僕はヤスの車で大学へ向かった。