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安田「……。」


聖輝「……。」


安田「…信ちゃんもな…悪気があってあんなこと言うたんちゃうんよ？」


聖輝「はい…分かっています…分かってるんですけど…」


安田「…大丈夫やって！信ちゃんああ見えてもめっちゃ優しいからちゃんと謝ったら許してくれるよ。」


聖輝「そうですかね…」


安田「…どうする？謝りたいんやったら信ちゃんと会う機会作ったるけど？」


聖輝「……。」

あの怒り方…あの時よりも怖かった…あれじゃあ謝って済む気がしない…

聖輝「…いえ…いいです…」


安田「えっ？何でよ？！」


聖輝「…謝っても…許してくれる気がしないので…」


安田「そっそんなん謝ってみな分からへんやん！」


聖輝「そっそうですけど…自分で何とかします…」


安田「何とかするって…どないするん？」


聖輝「分かりませんけど…自分で何とかします。」


安田「そんな…僕にできることがあるなら言って？何でもするから！」


聖輝「…大丈夫です…今まで甘えてきてすみませんでした…」


安田「ちょっ涼野くん？！」


聖輝「…ここで大丈夫です。家近くなんで。ありがとうございました。」

ガチャッ


バタンッ


安田「涼野くん！！」


僕はヤスの声に振り向きもせずに歩いた。

そうだよなぁ…僕…自立するために東京に来たのに…これじゃ今までと何も変わらない…変わらないと…！

僕は家まで全力で走った。