
Everlasting Love
第20章 はじめて
〜??side〜
「ねぇ、最近私と全然連絡取ってくれないよね?何かあったの?」
「別に…何もねぇよ。」
「うそ…どうせどっかの女と浮気してるんでしょ?」
「はぁ?してねぇよ。」
「じゃあどうしてLINE返してくれないの?!電話だったらまだしも…LINEくらい返してくれたっていいでしょ?!」
「うるせぇな…俺にだって都合ってもんがあるんだよ!」
「都合って何よ!ちょっとくらい私のこと考えてくれたっていいでしょ…?」
「ハァ…分かった分かった。俺が悪かった。」
「…涼野聖輝…」
「えっ?」
「最近…あの子のことばっかり考えてるんでしょ?」
「ちょっえっ?何言ってんの?」
「あなたのネットの検索ワード…全部涼野聖輝だった。」
「?!人のスマホ勝手に見んなよ!!」
「それだけじゃない!あなたこの間寝言で何て言ってたと思う?」
「なっ何だよ…?」
「涼野…愛してるって…」
「はぁ?俺が?あいつのことを?ありえねぇよ!」
「でっでも!寝言でそう言ってた…」
「ハァ…あのな、男が男に恋するわけねぇだろ?俺が愛してるのはお前だけだよ。」
「…私と涼野聖輝…どっちが大切なの…?」
「決まってるだろ?お前だよ。」
「…嬉しい…ありがとう…」
チュッ
「ん…寝よっか。」
「うん…」
まさか彼女に検索ワード見られるとは…
あいつは…俺の獲物じゃない…
あの恐ろしい悪魔の獲物だ。
