
Everlasting Love
第21章 再び
聖輝「……。」
牧田さん…花岡さんみたいな悪い人だったらどうしよう…
聖輝「…でも…」
波野さんが信用してもいいって言ってたから…
聖輝「…よし。」
僕は思い切って牧田さんに電話をした。
〜♪♪♪
〜♪♪♪
牧田『はい、牧田です。』
聖輝「あっあの!えと…すっ涼野聖輝です!」
牧田『あぁ!涼野くん!わざわざ連絡してきてくれたの?』
聖輝「はっはい!あの…ADさんから連絡先もらって…」
牧田『そっかぁ…あのメモちゃんと渡してくれたんだ…感激!』
聖輝「あははっ感激って。」
牧田『そりゃあ感激だよ〜!あのADくんちょっとおっちょこちょいな感じだから心配してたんだよね〜』
聖輝「えぇ、そんなこといったら可哀想ですよ?」
牧田『あら、今のはしーね?』
聖輝「はっはい!」
牧田『そうだ涼野くん、明日って時間作れる?』
聖輝「えっ?明日ですか?えっと…夕方からだったら…」
牧田『あっ本当に?実はね、涼野くんに紹介したいカメラマンがいてね。』
聖輝「カメラマンさんですか?」
牧田『そうそう、主にファッションモデルの子をぱちぱち撮ってる子なんだけど、涼野くんに興味津々みたいで…』
聖輝「僕にですか?」
牧田『うん。僕のスタジオの人間なんだけど、僕が涼野くんを撮りはじめたって聞いてからずーっと会わせろ会わせろってうるさくてね〜』
聖輝「へぇ…そうなんですか。」
牧田『もし、涼野くんさえ迷惑じゃなかったら…会ってくれないかな?』
聖輝「はい、僕は全然大丈夫ですよ!」
牧田『あら、本当に?よかったぁ〜じゃあ明日の…18時半にテレビ局のそばの喫茶店で待ち合わせでいい?』
聖輝「はい、分かりました。」
牧田『うん、じゃあまた明日〜。』
聖輝「はい、ありがとうございました。」
ピッ
聖輝「…ふふ。牧田さんって面白い人。」
波野さんの言うとおり、牧田さんは信用できる人だ。
