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聖輝「…ハァ…緊張するなぁ…」


僕は今、江川さんを待っている。
時刻は12時57分。


聖輝「江川さん…まだかなぁ…」


江川「涼野くん！」


聖輝「江川さん！」


江川「こんにちは。今日は来てくれてありがとう！」


聖輝「いえ、僕の方こそ、今日はよろしくお願いします！」


江川「こちらこそ。じゃあ行こっか。」


聖輝「はい！」


僕は江川さんの車に乗ってスタジオに向かった。


聖輝「うわぁ…すごい…！！」


スタジオ内は広く、ベッドやテーブルなどが用意されていて、まるで女子高生のお部屋のような雰囲気だ。


おまけに部屋はたくさんのぬいぐるみが可愛く飾られていた。


聖輝「可愛い〜♡」


江川「気に入ってくれたかな？」


聖輝「はい！ぬいぐるみがいっぱいですね！」


江川「そうだね、ちょっと女の子っぽくしすぎたかなって思ったんだけど…」


聖輝「いえいえ、僕も今似たようなお部屋に住んでるので。」


江川「あっそうなんだ。」


聖輝「はい、それに…ぬいぐるみに囲まれるなんて…幸せ♡」


江川「ははっ、ぬいぐるみいっぱい用意した甲斐があったよ。」


聖輝「わぁ〜このぬいぐるみもふもふしてて気持ちいい♡」


江川「じゃあ涼野くん。試し撮り始めよっか。」


聖輝「はい！よろしくお願いします！」


江川「俺の腕前が試される時だ…よし！じゃあこの衣装に着替えてくれるかな？」


聖輝「はい！」


僕は江川さんに紙袋に入った衣装を渡された。


聖輝「どんな衣装かな……あれ？」

この衣装って…

聖輝「あっあの…江川さん…？」


江川「ん？どうしたの？」


聖輝「こっこの衣装…間違ってませんか…？」


江川「ううん、間違ってないよ。」


聖輝「でっでも…これ…」


江川「大丈夫。これは試し撮りだから、本番で使う衣装じゃないから心配しないで。」


聖輝「はっはい…」


江川「堀口！涼野くんの着替え手伝ってあげて！」


堀口「はい！初めまして、江川さんのアシスタントの堀口です。」


聖輝「はっ初めまして…」


堀口「じゃあこっちで着替えよっか。」


聖輝「はっはい…」

まさか…こんな衣装に着替えるなんて…