テキストサイズ

Everlasting Love

第3章 道のり



嘘だ…僕に限ってジャニーズ事務所から連絡があるなんて…


母親「聖輝…」


聖輝「うっ…うん…」


父親「……。」


聖輝「はい、お電話代わりました…涼野…聖輝です…」


『もしもし、聖輝くん?初めまして、私ジャニーズ事務所の竹中と申します。』


聖輝「はっはい…」


『実は、この間聖輝くんが送ってくれた履歴書を拝見したところ、社長が是非聖輝くんと会ってお話がしたいと言ってるんだ。』


聖輝「えっ…?!僕にですか…?」


『うん、出来たら早めにこっちに来てもらいたいんだけど…』


聖輝「そっそれって…オーディション…受けさせてくれるってことですか…?」


『オーディション…まぁ、そういうことになるね。』


聖輝「ぼっ…僕なんかで…いいんですか…?」


『社長がきみに興味を持ってくれてるからね、私も是非聖輝くんと会ってみたいと思ってるよ。』


聖輝「あっ…ありがとうございます…!!あのっ…えと…何日にそちらに伺ったら…?」


『いや、聖輝くんの予定に合わせるよ。聖輝くんは神戸に住んでるみたいだからこっちに来るのにも時間がかかるだろうしね。』


聖輝「あっあの…しっ少々お待ちください…!!」


父親「なっ…何だって…?」


聖輝「オーディション…受けさせてくれるって…僕…書類審査…通った…!!」


父親「ほっ…本当か?!」


母親「聖輝…!!」


聖輝「えっえと…えっと…いつ東京に行ったらいいかな…?」


母親「えっと…ちっちょっと待ってて!新幹線のチケット調べるから!」


父親「嘘だろ…まさか…連絡が来るなんて…」


母親「聖輝!3月4日の夕方頃ならそっちに行けるわ!」


聖輝「うっうん!」


『もしもし?』


聖輝「もっもしもし!あの…3月4日の夕方頃なら…そちらに伺うことができます…!」


『じゃあ…3月4日の17時にうちの事務所に来てくれるかな?』


聖輝「はっはい!分かりました!」


『じゃあ、お待ちしています。失礼します。』


聖輝「はっはい!ありがとうございました!」


ガチャッ


聖輝「あっ…あっ…」


父親「聖輝…だっ大丈夫か…?」


聖輝「おっお父さん…お母さん…僕…僕…!!」


母親「聖輝っ!!」


聖輝「うわぁぁーんっ!!」


僕はその場で泣き崩れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ