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櫻井「はぁ…撮影長かったぁ…」


聖輝「お疲れ様でした。」


大野「何で長くなったの？」


櫻井「うーん…何かイマイチだって何回も撮り直しくらって…」


聖輝「あらら…」


櫻井「あのプロデューサー完璧主義だから参っちゃうよ…」


大野「大変だったな。」


櫻井「本当だよもぉ…」


聖輝「大野さんはどれくらい待ってたんですか？」


大野「うーん…あそこで30分は待ってた。」


聖輝「さっ30分？！」


櫻井「うわっ！マジごめん！」


大野「別に、寝てたから。」


聖輝「えっ？」


櫻井「立ったまま寝たの？！」


大野「おう、人って立ったまま寝れるんだな。」


聖輝「いやいや！普通そんなことできませんよ！」


櫻井「いやぁ…さすが智くん！何でもできちゃうんだね！」


大野「んふふ。」


櫻井「俺も智くんみたいに歌もダンスも上手くなりたいなぁ…」


大野「ん？翔くんできてるじゃん。」


櫻井「いやいや…智くんに比べたら俺なんて全然…」


聖輝「そんなことないですよ！僕、櫻井さんの声好きです！」


櫻井「えっ本当に？」


聖輝「はい！あの低音ボイス…カッコいいなぁって思いながら曲聴いてます！」


櫻井「やばい…超嬉しいんだけど…！！」


大野「よかったな、翔くん。」


櫻井「涼野くん！！」


ギュウゥ…


聖輝「うわぁっ？！」


櫻井「ありがとう…俺、これからも頑張るよ！涼野くんの為に！！」


聖輝「はっはい…でも、できればファンの皆さんの為にがんば」


櫻井「あぁ…今日は何て素晴らしい日なんだ！涼野くんと会って、涼野くんと誓いのキスして、涼野くんと一緒に過ごして、涼野くんに好きだと言われて…」


聖輝「すっ好きとは言ってな」


櫻井「涼野くん！夏休みになったらハワイに行こうね！」


聖輝「はっはぁ…」


大野「疫病神に取り憑かれたな。」


聖輝「大野さん…助けてくださいよ…」


大野「頑張れ〜」


櫻井「あぁ…こんなに幸せになってしまっていいのだろうか…幸せ過ぎて怖い！！」


聖輝「……。」

櫻井さん…やっぱり何かあったのかなぁ…

僕は一人で何かを妄想しているであろう翔くんを見つめながらそう思った。