Everlasting Love
第4章 オーディション
社長「ダンス経験は?」
聖輝「いえ、一度も…」
竹中「えっ本当に?すっごく上手だったよ!」
聖輝「あっありがとうございます!」
社長「you、いい声してるね。ちょっと何か1フレーズ歌ってみて。」
聖輝「はっはい…えと…じっじゃあ…Superflyさんの愛を込めて花束をを歌います…」
竹中「おぉっ、じゃあ、どうぞ。」
聖輝「じっじゃあ…『愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って理由なんて訊かないでよね』
聖輝『今だけすべて忘れて 笑わないで受けとめて照れていないで』」
「「「「おぉ…」」」
パチパチ…
竹中「綺麗な声だね〜!」
聖輝「あっありがとうございます…」
社長「you、この声が嫌いなんだよね?」
聖輝「はっ…はい…」
社長「youの声は人を感動させる力がある。嫌いになるのは勿体無い。」
社長「それに、この写真。youが嫌いなこの顔は人を笑顔にする力がある。youがコンプレックスだと思ってるものは全てyouの魅力だ。」
聖輝「僕の…魅力…」
社長「youは周りの人間たちにはないものをたくさん持っている。それを生かしていくべきだ。」
聖輝「はっはい…」
社長「…youは次いつ東京に来れる?」
聖輝「えっ?」
社長「次に東京に来れる日はいつになる?」
聖輝「そっそれって…」
社長「オーディションは合格だ。次ここに来た時からyouはジャニーズ事務所の一員だ。」
聖輝「ほっ…本当…ですか…?!」
社長「you…いつか大物になるよ。」
聖輝「うっうそ…えっ…ごっ合格…?」
竹中「おめでとう。涼野くん!」
聖輝「あっありがと…ございます…!!」
竹中「これからは同じ事務所の人間として一緒に頑張っていこうね。」
聖輝「はっはい!!よろしくお願いします!!」
竹中「次、東京に来れる日が分かったら、ここに連絡してきてくれるかな?」
聖輝「はい!!」
竹中「では、これでオーディションを終わります。お疲れ様でした。」
聖輝「はい!ありがとうございました!失礼します!」
僕はオーディションに合格した。
次この場所に来た時は…ジャニーズJrとして活動する。
しかし、その時僕は知らなかった。
僕の後ろ姿を見ながら、社長が微笑んでいたことを…