無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

3月10日。
ついに我が家とお別れの時が来た。


父親「聖輝〜！！」


聖輝「おっお父さん！ちょっ仕事遅れるよ？！」


父親「嫌だっ！！仕事休んでお前と一緒に行く！！」


母親「お父さん！！いい加減にしてよ！！」


父親「うぅ…だって…帰ってきたら…いないんだろ…？」


聖輝「うん…お昼には東京に着いてるからね…」


父親「ハァ…やっぱりジャニーズに入れるの反対しとけばよかった…」


母親「お父さん！聖輝も18歳なのよ？」


父親「バカもん！！18歳でも子どもは子どもだ！！」


聖輝「ちょっと、ケンカはやめてよっ！」


母親「聖輝…本当に一人で行くの？」


聖輝「うん、いつまでも甘える訳にはいかないからね。」


父親「いいんだぞ、甘えても。毎日電話してもいいぞ？」


聖輝「あはは、ありがとう。毎日電話するように心がけるね。」


母親「ほらっお父さん！遅刻するわよ？」


父親「…着いたら必ず連絡入れろよ…？」


聖輝「うん！」


父親「…行ってきます…」


母親「はい、行ってらっしゃい。」


聖輝「行ってらっしゃい！着いたら必ず連絡入れるからね！」


父親「待ってるぞー！！」


母親「…ハァ…まったく…お父さんは過保護すぎるわね…」


聖輝「うん、そうだね。」


母親「聖輝、辛いことがあったらいつでも帰ってくるのよ。あなたのお家はここだから。」


聖輝「ありがとう、お母さん。」


母親「…うっ…うっ…」


聖輝「おっお母さん…！！」


母親「身体に…気をつけてね…！」


聖輝「うん…！たくさん連絡するからね…！！」


母親「…よし！行ってらっしゃい！」


聖輝「…行ってきます！」

お母さん…僕…頑張るからね…！
お父さんと一緒に見守っていてね…


僕は、我が家を出た。