Everlasting Love
第5章 東京
「何ですか?」
「何ですかちゃうやろ?こんなところでファンサすんな!」
「別にどこでしようとあなたには関係ないじゃないですか。」
「そういう問題ちゃうねん!こんなところで人集まっとったら邪魔やろっ!!」
聖輝「……!!」
サングラスをかけた男性は、女性に囲まれた男性に注意をしていた。
「あんなぁ…ここはお前だけの場所ちゃうねん!ここ通らな帰られんやつもおんねん!!ファンサすんのは構わへんけど、やるならもっと広い場所でしろや!!ボケッ!!」
「…!?」
「通行人の邪魔や…さっさとどっかけ行け…!!」
「すっ…すみませんでした…」
ファンサをしていた男性はサングラスの男性と周りの通行人に謝罪をした。
すっすごい…この人、一瞬で男性と周りにいた女性達を黙らせちゃった…
「分かればええねん。ほな。」
「あっあの!あなたもしかして…関ジャニの…」
「!?やばっ…」
「あっちょっと!!」
サングラスをかけた男性はその場を猛ダッシュで去って行った。
聖輝「…カッコいい…」
男性が発した「関ジャニ」という言葉は、僕の耳には届かなかった。
聖輝「…あっ、急がないと!」
僕は再び歩き始めた。