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Everlasting Love

第5章 東京




それからしばらくして、僕は新しく住むアパートに着いた。
見た目は少々年期が入っていても、オートロック付きで内装はキレイなところだ。
部屋に入ってすぐに、引っ越し業者の人達が来て、部屋に荷物を運んでもらった。
そのあとは部屋の片付けや食材を買いに行くなどして、気づけばあっという間に夜8時になっていた。


聖輝「もうこんな時間だ…まだちょっと片付けが残ってるなぁ…」


聖輝「そうだ、お母さんに連絡入れないと!」


僕はスマホを取り出して、お母さんに電話をかけた。


プルルルルル…


プルルルルル…


母親『はい、もしもし。』


聖輝「もしもし、お母さん?」


母親『聖輝!』


聖輝「ごめんね…連絡遅くなっちゃって…」


母親『いいのよ。それより、お部屋の片付けは終わったの?』


聖輝「うん!あとちょっとで片付くよ!」


母親『そう、よかった。アパートはすぐに分かったの?』


聖輝「うん、地図あったからそれ見たらすぐに着いたよ!」


母親『そう…聖輝…東京にいるのね…』


聖輝「うん…僕今でもソワソワしてるもん…」


母親『…ご飯はしっかり食べるのよ。くれぐれも体調には気をつけてね。』


聖輝「うん!」


母親『あっ、お父さんお風呂から上がってきた。ちょっと代わるわね。』


聖輝「うん。」


父親『もしもし?』


聖輝「もしもし?おとう…」


父親『聖輝!!お前無事か?!』


聖輝「わぁっ?!もぉ…びっくりしたぁ…」


父親『聖輝!!変な奴に絡まれたりナンパされたりしてないか?!』


聖輝「もぉ…僕女の子じゃないよ?!」


父親『女の子じゃなかったとしても襲われる時があるんだ!!でっ?!どうなんだ?!』


聖輝「大丈夫だよ!」


父親『本当に何もなかったのか…?!』


聖輝「ないよ!大丈夫だって!」


父親『そっそうか…そっかそっか!変なことに巻き込まれてないならいいんだ!』


聖輝「お父さん…僕…大丈夫だよ!東京で一人暮らしするのすごく不安だけど…大丈夫。」


父親『聖輝…!!いつでも帰ってこいよ!!』


聖輝「…うん!!」


お父さんの言葉を聞いて、僕は涙を流した。

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