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キヨ「聖輝くん、何か悩んでることあるね？」


聖輝「えっ？！どっどうしてそれを…？」


キヨ「ふふ。あたしこう見えて結構勘がいいんだよ。」


聖輝「そっそうなんですか…」


キヨ「…はぁ…美味しい…」


聖輝「…実は…僕…アイドルをやってるんですけど…事務所の先輩とちょっと気まずくなっちゃって…」


聖輝「気まずい関係をなくしたいんですけど…先輩が僕を避けていて…どうしようもできないんです…」


聖輝「僕…その先輩のこと…本当のお兄ちゃんのように感じているんです…僕が泣いてる時はずっとそばにいてくれて…僕を励ましてくれて…」


聖輝「僕…その先輩ともう一度仲良くなりたいんです…前みたいに…一緒に笑いたいです…」


キヨ「……。」


聖輝「…あっ…ごめんなさい…勝手にお話して…」


キヨ「…聖輝くん。」


聖輝「はっはい…」


キヨ「聖輝くんはその先輩のことが大好きなんだね？」


聖輝「…はい、大好きです。」


キヨ「そうかい…だったらその人にお菓子を作ってあげるのはどうだい？」


聖輝「えっ？お菓子…？」


キヨ「そう、お菓子を作って手紙を添えて相手の人に渡すんだよ。」


聖輝「なるほど…でっでも、お菓子作ったとしても…受け取ってくれるかさえ…」


キヨ「別の人に渡してもらうのはどうだい？」


聖輝「別の人…？」


キヨ「相手の人と仲がいい人にお菓子を渡してほしいと頼むと自然と渡せるんじゃないかな？」


聖輝「なるほど……でも…そんなのうまくいくかどうか…」


キヨ「…じゃあね、これあげる。」


キヨさんは手に小瓶を持っていた。