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聖輝「これは…？」


キヨ「これはね、シナモンパウダーだよ。」


聖輝「シナモンパウダー…？」

これって…トーストにふって食べる粉だよね…

キヨ「そう。これはね、ケンカした人と仲直りができる魔法の調味料なんだよ。」


聖輝「魔法の…調味料…？」


キヨ「仲直りしたい相手のことを想いながらこのパウダーを手作りお菓子の中に入れてごらん。」


キヨ「そうすれば、必ず仲直りができるよ。」


聖輝「えっえぇ？本当ですか？」


キヨ「ふふ。試してみるのもいいことだと思うけどね。」


聖輝「シナモンパウダー…かぁ…」

…魔法の調味料だなんて…信用できないけど…せっかく貰ったし…お菓子作ってみようかな…

キヨ「さてと、そろそろお店閉めようかね。」


聖輝「えっ？！閉めちゃうんですか？！」


キヨ「ふふ、聖輝くんの顔を見たらもう十分だよ。」


聖輝「えっ…でも…売り上げとか…大丈夫ですか？」


キヨ「おやおや？そんなことまで心配してくれるんだね。」


聖輝「いやだって…今日も…僕以外お客さんいなかったから…」


キヨ「いいんだよ。聖輝くんが来てくれるだけで嬉しいから。」


聖輝「キヨさん…」


キヨ「頑張ってね。」


聖輝「…はい！頑張ります！」


僕はお店を出たら、スーパーに立ち寄ってお菓子の材料を買った。