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Everlasting Love

第29章 仲直り



次の日。
僕は今日朝から雑誌の取材の仕事が入っていた。


「涼野くん、最近ハマっているものってあるかな?」


聖輝「ハマっているものですか?うーん…あっ、家の近所に雑貨屋さんができたんです!その雑貨屋さんに入って品物を眺めるのが好きですね!」


「へぇ〜雑貨屋さん。」


聖輝「はい!あっ、このミサンガもその雑貨屋さんで貰ったんです。」


「おっ、可愛いね〜」


聖輝「えへへ、可愛い小物がたくさん置いてあって、癒されるんです。」


「そっかぁ…いいねぇ。」


聖輝「はい!僕のお気に入りの場所ですね!」


「なるほど…」


その後も、僕は記者さんの質問に淡々と答えていった。


波野「お疲れ様。」


聖輝「波野さん、お疲れ様です。」


波野「そのミサンガ似合ってるね。」


聖輝「本当ですか?ありがとうございます。」


波野「ミサンガかぁ…懐かしいなぁ…俺が中学生の頃ミサンガ作り流行ったんだよね。」


聖輝「えっ?そうなんですか?」


波野「女の子が好きな男の子に部活の大会前に渡したりしてたんだ。」


聖輝「へぇ…波野さんは貰ったんですか?」


波野「まぁね。ミサンガ貰った子と付き合ったりもしたなぁ…」


聖輝「おぉ…」


波野「…ハァ…何だかんだ言って、学生時代が一番楽しかったんだよね…」


聖輝「あぁ…やっぱりそう感じるんですか?」


波野「そうだね。子どもの頃は早く大人になりたいって思ってたけど…いざ大人になると子どもに戻りたいって思うんだよね。」


聖輝「あはは、昔と逆の気持ちなんですね。」


波野「うん。涼野くんも大人になったらこの気持ち分かると思うよ。」


聖輝「そうですか…」


波野「さてと、次の現場に行こっか。」


聖輝「はい。」


僕はこの後、雑誌に載せるグラビア撮影を行った。

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