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Everlasting Love

第30章 仮面



聖輝「……。」

翔くんが変わってきた…

最初は全然しゃべらなくて…それから一言ずつしゃべってくれるようになって…

そして昨日から…ちょっとだけど…僕に干渉してくるようになった…

翔くん…何考えてるんだろう…全く分からない…

聖輝「……。」

相談…してもいいかな…

聖輝「…ニノに電話してみよう…」


「何してるの?」


聖輝「えっ?!あっ翔くん…」


櫻井「……。」


聖輝「いやっ…あの…間違い電話かかってきて…」


櫻井「……。」


聖輝「ぼっ僕もお風呂入ってくるね?」


僕は小走りでお風呂場へ向かった。


聖輝「……。」

さっきの翔くんの目…本当に怖かった…

どうしてあんなに怖い目をして僕を見つめるの…?

聖輝「…どうしちゃったの…翔くん…」


僕は久々にお湯につかってゆっくりした。


聖輝「はぁ〜…さっぱりしたぁ…」


櫻井「……。」


聖輝「……。」

何だろう…翔くんに話しかけるのが怖い…

聖輝「あっあの…えっと…お腹空いたね!ご飯食べよっ!」


櫻井「……。」


聖輝「…いっ今用意するから待っててね!」


僕はこの雰囲気に耐えきれず、わざと大きな声を出して翔くんに話しかけた。


聖輝「…ご飯…美味しい…?」


櫻井「……うん…」


聖輝「そっそっか!よかったぁ…」


櫻井「……。」


聖輝「えっと…明日お仕事は…?」


櫻井「…収録…」


聖輝「そっそっか!収録かぁ…僕は明日夕方まで大学あるから…帰りは大体17時頃になるかな。」


櫻井「……。」


聖輝「…ご飯作って待ってるね。」


櫻井「……うん…」


聖輝「……。」

何だろう…息苦しい…

いつもと変わらないはずなのに…この空間が嫌になってる自分がいる…

でも翔くんはまだ傷心中で…翔くんの為にやってることなのに…

…解放してほしい…

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